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その日から、大貴はすごく嬉しそう。
私のお腹をさすりながら、甘い声を出す。
有岡「ねえ桃ちゃん、パパだよ。
パパの声、覚えてね」
悠貴も相変わらずスマホで照らして
悠貴「ねえ桃ちゃん、悠ちゃんだよ。
見える?ねえ、見える?」
パパには負けたくない様子。
気の早いパパが、小さなスカートを買ってきた。
有岡「どうかな?可愛いよね」
悠貴も、おもちゃ箱から、おはなしベルーガを持ってきた。
悠貴「桃ちゃんに、どうぞ!」
悠貴の場合は、いらないおもちゃを持ってきてるっぽい。
それでも、パパをライバルと思ってるのと同時に、私には「抱っこ抱っこ」とまとわりついてくる。
これを赤ちゃんがえりって言うのかな。
あまりにもうるさいので、おんぶひもでおんぶをして、家事をしている。
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うちの方も、基礎が終わり、どんどん形になってきていた。
週末行って、出来上がる過程を写真におさめている。
半日仕事を休んで、引越先の保育園の空き情報などを市役所に聞きに行ったら、嘘でしょって事を言われた。
市役所「四月から、新しい保育園が出来ます。
いちご保育園・・・パンフレットどうぞ」
私達って、子供の多い場所に引越しちゃってるんだなって思って。
いいんだか、悪いんだか、なんか複雑。
引越先から、駅とは逆方向に10分くらい歩くとこ。
最近は、子供乗せ自転車で行動してるので、もうちょっと時間がかからず行けるかも。
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A「ねえ大貴」
有岡「ん?」
A「引越先の保育園の事聞きに行ったのね、向こうの市役所に」
有岡「どうだった?」
A「四月から、いちご保育園出来るんだって」
有岡「おぉ、間に合ったんだ」
A「え?間に合う?」
有岡「いや、別に・・・
で、悠貴は入れそうなの?」
A「悠貴も、乳児から幼児になるわけじゃん。
そのタイミングも激戦みたいなのね。
でも、申し込んできたよ。
もちろん、他の保育園も合わせてね」
有岡「入れるといいな」
A「うん、そうだね」
有岡「あ、もう寝る?
マッサージするわ」
今回も、大貴は足と腰を中心にマッサジーしてくれて。
安定期に入ったし、その後ねだられたりするけど、スキンシップの大切さは分かってるつもり。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年7月8日 18時