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13 Daiki 8月〜10月 ページ13

Daiki



その日も、ちゃんと俺の腕の中で寝てくれた。



分かってる。

Aは俺だけなんだって。





あと半年か・・・

そう思って、あんま気にしないようにしたい。




















九月には住宅メーカーも決まり、こちらの希望を聞いてもらったりと話を進めていた。


桃ちゃんも四カ月に入り、順調に育っていた。


順調じゃないのは、悠貴のトイレトレーニングくらいかな。







そろそろAの誕生日だし、結婚記念日になるから、軽井沢への旅行を提案してみた。


去年も三人で行ったし、Aも安定期に入るから、行く事になったんだよね。






俺らが初めて軽井沢に来た時に行ったレジャー施設に行って、バーベキューをして、スワンボートに乗った。


去年も乗ったけど、やりたがりだし、やれることも増えた悠貴の成長が見られて、Aと目を合わせて微笑みあう瞬間が幸せなんだよね。






A「悠貴、ハンドル上手だねー」





そう、俺と一緒で、褒めて伸びるタイプ。

俺の膝の上に乗り、ハンドルを握ってる姿を、Aがビデオにおさめている。






悠貴「もっと、スピード!」







有岡「いや、マジ疲れたわ。

  すげー大変なんだって」







A「パパ、頑張ってー!」







有岡「えー、ママがチューしてくれたら頑張る」






A「ビデオ!」





ビデオ回してるのに、そういう事言うなって事だろ?






悠貴「チュー、ダメ!」





そうそう、悠貴は虫歯予防で禁止されてるからな。






有岡「じゃあ、漕がない」






悠貴「やだ!進む!」






A「そろそろ30分経つし、ちょっと・・・」





そう言って、俺の方に顔を近づけたから、いつもみたいに耳から頬に手をあて、唇を合わせた。


止める係がいるから、それまでは離れないよ。






悠貴「ダメ!あっち!」





有岡「よしっ!パワー全開だ!

  行くぞ、つかまってろよ」






悠貴は、キャッキャはしゃいで楽しそうだし、そんな悠貴を見て、Aも楽しそう。


家族三人・・・いや、桃ちゃんも入れて四人・・・幸せな時間だよな。








他にも二人乗りのゴーカートに乗ったり、小さい子が遊ぶシーソーや滑り台、素焼きのカップに絵付けをした。





有岡「悠貴、ママの誕生日だから、ママの絵を描いてみようぜ」





悠貴「うん!」





三歳児の絵は、顔はかろうじて描けるけど、顔から棒の手足が出てるというホラー的。





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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年7月8日 18時

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