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Daiki





有岡「なんて答えた?」





A「え?涼介先生が、親戚って言ってた」





有岡「ほー。

  まさか、体の関係がありますとか言えねえしな」






A「そういう事、言わないでよ。

  ほんと、最低・・・」





やべぇ、余計な事言っちゃったな・・・





有岡「わりぃ・・」





顔をあげなくなっちゃって、黙々とゼリーを食べだした。




カチャーン





スプーンがテーブルに落ち、両手で顔を覆われた。


う、嘘だろ・・・






声をあげて、泣き出した。






有岡「ちょ、ちょっと待って。

  悪かった、そんな昔の事言って。

  泣くなって、なあ・・・」






顔を覆ってる手首を引っ張って、顔を見ようとしたのに、すごい力で見ることが出来ない。

これ言ったらダメなやつだけど、悠貴が起きちゃうじゃんって思って。

少しだけ泣き叫び、急にやめた。

テーブルの上のティッシュを三枚引っ張り、顔をふいて、鼻までかんでいる。




そして、そのティッシュを俺に向かって投げた。

真っ赤な目で俺を睨んできた。





A「もう、寝る・・」





自分の食いかけのゼリーとスプーン、俺の食い終わったお茶碗と箸を乱暴に持ち、キッチンに入っていった。


慌てて追いかけて、後ろから抱きしめた。

女子の好きなやつだよなって。





それなのに、手をほどかれて、Aのひじが、俺の腹に入った。





痛っ・・・





A「触んないで!」





えっ・・・

Aにそんな事言われたの初めてで、なんか、どうしていいのか分からなくなって、よろよろと二歩後ろに下がってしまった。




洗い物はあっという間に終わり、寝室に戻ろうとしたところを、もう一度腕をつかんで引っ張った。





有岡「ホントごめん・・・

  俺、あの・・・」






A「私の事、そんな風に見てるなんてショック。

  涼介のほうが全然大人で・・・割り切ってるよ」





いや、あいつだって引きずってんだろ。

Aのために、保育園建てたりさー。





でも言えない。

言いたくないし。






有岡「あんな事、いうつもりじゃなかった。

  ヤキモチをやいちゃって。

  どんな関係なんて言われるなんて・・・いやなんだって」






A「ごめん。

  ちゃんと涼介先生に言うね、言葉遣いの事。

  あと半年くらいだから・・」






結局、Aに謝らせちゃって。


すげー気まずい。
 

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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年7月8日 18時

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