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バイキング形式の朝食では、昨晩同様、離乳食用のハサミを持ち込み、パンとお粥と温野菜と果物を中心に、美味しそうにいっぱい食べてくれた。
相変わらず、交代で食事するんだけど、大貴と悠ちゃんの口元が似ていて、笑いそうになる。
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部屋に戻るとお布団が片付けられていて、真ん中にテーブルが置かれていた。
慌ててテーブルの上のお茶セットを片付けると、やっぱりテーブルでつかまり立ちをして、その周りをつかまり立ちの状態で回り始めた。
窓の下にあるアンパンマンの浮き輪の前に来ると、大きな声で
悠貴「ぱん！ぱん！」
と指をさして興奮している。
っとその時、大貴が大きな声を出した。
有岡「ビデオ！ビデオちょうだい！」
A「えっ、あ、はい！」
部屋を開ける時は、一応金庫の中に入れておいたので、慌てて開けて大貴に渡すと、もしかしてもしかして、悠ちゃんが一人でたっちをしてるっぽい。
私の渡したビデオより先に、自分のスマホでも撮り始めていた。
有岡「やべえ、歩くかな？」
悠貴「ぱん！だー、ぱん！」
自分が立ってる事に気がついてない様子で、パパに一生懸命訴えてる。
大貴は、悠ちゃんの前のアンパンマンの浮き輪をつかみ
有岡「ほら、アンパンマンが呼んでるよ。
こっち！こっち！」
悠ちゃんは、浮き輪を触ろうと両手を伸ばしていて、なかなか渡してくれないパパに泣きそうな顔になっている。
悠貴「だー、ぱん！」
っとその時、短くて可愛い右足が、ちょっとだけ前に出た。
そしてすぐに、左足、右足、とグラグラとゆっくり足が出て。
四歩目の後には、チョンと座って、その後ハイハイで浮き輪まで辿り着いた。
A「やったー！歩いたね！」
有岡「すげえじゃん、悠ちゃん。
もう少し歩いてみようよ。
畳だし、転んでも、そんなに痛くないと思うし。
A、テーブルどかして！」
ずっとビデオを回してるから、そんな指示が出て。
浮き輪をだしに、歩く練習が始まった。
だけどね、悠ちゃんはアンパンマンの浮き輪で遊びたいの。
だから、すぐ泣き出しちゃったんだよね。
有岡「あー、ごめんごめん。
浮き輪で遊ぼ。
水着に着替えような」
悠ちゃんを抱き上げて、謝ってる。
有岡「悠ちゃん、歩けたんだぞ！
すげーな」
大貴も、すごく嬉しそう。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年7月8日 18時
