心待ち、Baby7 (Daiki.A) (ページ5)

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昨晩は、痛みで目が覚め、ナースコールをした。

背骨に針が入ったままで、そこから痛み止めを入れてくれてるみたいだった。

背骨に冷たいものを感じたから。

看護師さんが来るたびに「今、何時ですか」と聞くと、だいたい三時間おきに痛くなるのが分かった。

一時、四時・・・・四時の時は、「まだ朝になってないのか・・」と思うほどだった。

朝食は食べられないようで、同じ病室の人たちの食器の音が、羨ましくて仕方ない。

こんなに痛いのに、昨日の15時にアイスを食べたっきりで、お腹がすいてたまらない。

痛み止めが効いて、スッと眠ってしまう時が、ホッとする時間で・・・

だけど、大貴が現れたのは、めちゃくちゃ痛い時間だった。

有岡「起こしちゃった？」

A「大貴・・・・ごめん。

　呼んで・・・」

麻酔の薬を入れてもらって、向きを変えてもらって、効いてくるのを待ってたら、カーテンが揺れて、目の前に大貴が回ってきた。

心配そうな顔をして、

有岡「俺に出来る事ない？」

A「ごめん、話も出来ないくらい痛くて・・・

　寝かせて欲しい・・・

　桃ちゃんに会ったら、帰っていいから」

あー、なんて私ってひどいんだろう。

術後の痛さを知らなかったから、ショックも加わり、すごく落ち込んでて。

これ以上喋ったら、涙が出そうだし・・・

有岡「わかった・・・」

そう言って、私の背中の方に回っていった。

そこに、桃ちゃんが運ばれてきたみたいで、一人で話しかけている。

そこで記憶を失った・・・

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どれくらいたったんだろう。

まだ外は明るくて、カーテンの外で聞いた事ある声がする。

顔を出したのは、妹のめぐと、お母さんだった。

その後ろから、大貴んちのお義母さんとお義父さん、うちのお父さんも現れた。

めぐ「お姉ちゃん、おめでと。

　辛そうだから、長居はしないからさ。

　赤ちゃんに会ったら、帰るね」

いつも、グイグイくるめぐも、静かにそう話し、お義母さんにも「おめでとう、お疲れ様」って言われて、作り笑いをした。

有岡「はい、じゃあ、赤ちゃんこっちだから」

えっ・・・帰っていいって言ったのに、いたの？

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いないと思ってたから、ビックリした。

そしてやっぱり、嬉しかった。

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