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大きい方が漏れちゃった様子。
で、不慣れな大貴がやったら、余計に汚れちゃったんだね。
リビングに戻ると、おしりふきを大量に使って、お母さんがその後の処理をしていた。
母「男の子って、楽ね」
え?そうなの?
まあ、そうなのか・・・
両親学級でも、そう習ったけど。
悠ちゃんは、気持ちよさそうに、何か喋りながら手をパタパタ動かしてた。
何年も前の事とはいえ、お母さんは早い。
あっという間に、新しい肌着も着せ終わっていた。
母「汚したやつ、洗っておかないと落ちないわよ」
帰ってきて半日も経ってないのに、もう二枚交換とか。
友達に、数はいっぱいあったほうがいいって言われてたけど、そっか、そう言う事か。
大貴もお風呂入って来いって言われ、あっという間に出てきたから、きっと湯船につかってないんだろう。
母「寝かしつけるんなら、暗いとこでやるのよ」
寝かしつけ・・・
ちゃんとやった事なくて、かなり不安なとこ。
どうせ3時間おきには起きちゃうっていうし、自分たちの部屋に行き、立って抱っこしたまま、少し揺れてみた。
大貴も私の足元で寝ころんでいる。
そうそう、布団を敷く順番は、悠ちゃん、私、大貴らしい。
大貴が決めた。
悠ちゃんの泣き声が嫌だってわけじゃなくて、私の隣にいたいんだって。
20分くらい抱っこしながらトントンして揺れてたんだけど、全然寝てくれなくて。
有岡「どお?寝た?」
A「ううん・・・寝ろ寝ろとか思ってるの、伝わっちゃうのかな?」
有岡「よし、俺がやってみる」
そう言って、私の腕から、悠ちゃんをそっと受け取った。
私はお布団に寝転がり、大貴の寝かしつけを、そっとのぞいていた。
有岡「じゃあ、お歌でも歌うか」
えっ・・・そっか・・・
何を歌うんだろって思って。
そっと耳を傾けると・・・
有岡「輝く星に・・心の夢を
祈ればいつか 叶うでしょう
きらきら星は・・・」
んん?
聞いた事あるけど・・・聞いた事ない歌詞・・・
ディズニーだよな、ディズニーだったはず、えっとえっと・・・
あっ!「星に願いを」だ。
日本語の歌詞があるんだ・・
知らなかった。
大貴の優しい声にピッタリで、すごく心地いい。
大貴の歌、久しぶりに聴いたな・・・
もしかして、悠ちゃんより先に寝かしつけられちゃったかもしれない
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年5月14日 22時