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母「いまのうちしか抱っこ出来ないんだから、いっぱいしてあげればいいのよ」
A「そうだけどさー」
父「おーよしよし」
お父さんのあんな姿、初めて見たかも。
母「お父さん、男の子欲しがってたから、嬉しいみたいよ」
A「まあ、私達女だしね。
あ、めぐは？帰ったの？」
母「帰ったわよ、駅まで送ってった」
A「そっか・・
夕飯の仕度・・・」
母「あなたは、まだ早いから、そっちにいってなさい」
A「はーい」
産後の体は大切にというのが、母の教えだから、甘えさせてもらう。
お父さんと大貴が、悠ちゃんと遊んでる姿をビデオで撮った。
今まで、女だらけの家だったのに、急に男率が上がって、お父さん嬉しそう。
自分の携帯で、写真なんて撮ってるし。
今日の夕飯は、ハンバーグ。
大貴に合わせて、肉料理なんだね。
ご飯が出来たので、レンタルしてるベビーベッドに乗せ、柵を上げると、ギャーギャー泣き出した。
母「抱っこして泣き止んだら、抱っこだけど。
泣き止まなかったら、オッ パイかもね。
結構、出しちゃったんでしょ？」
A「うん、そう。
悠ちゃん、どうしましたか？」
腕の中で、小さな体が一瞬おとなしくなったけど、やっぱり泣き出した。
A「はいはい、じゃあ飲みますかね」
その一言で、召使いじゃあるまいし、すごい勢いで私たちの部屋から授乳クッションを持ってくる大貴。
A「あ、ありがと」
やっぱり悠ちゃんはオッ パイが欲しかったみたいで。
みんなが食べ終わる頃、やっと夕飯にありつけた。
そして、今のうちにお風呂に行ってこいとか言うし、全然休んでられないけど。
まだまだシャワー浴だから、ちゃっちゃと入ってくることにした。
夏で良かったと思うよ、湯船につかれないんだから。
お腹の傷をそっと拭きながら、着替えていたら、リビングで悲鳴が聞こえる。
また悠ちゃんだ・・・
大貴「A、ちょっと開けていい？
手、洗わせて！」
脱衣所兼洗面所の外でそう言い、返事をする前に、両手を上に上げ、足でドアを開けて入ってきた。
大貴「へへっ、ついちゃった。
なんだろ、自分の子供のって平気なんだね」
そう言って、石鹸で手を洗ってる。
大貴「あ、また洋服汚れちゃったから」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年5月14日 22時
