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ホッとしたのも束の間、悠ちゃんの泣き声で起こされる。
A「ちょっと、大貴、ねえ、悠ちゃん」
私と悠ちゃんの間にいる大貴をゆすって起こした。
有岡「・・・え?」
何がなんだか分かってない様子。
A「泣いてる!」
高くて細い声で、ふえんふえん泣いている。
大貴は起き上がり、オムツのチェックをしてたところ、悲鳴を上げた。
有岡「うわっ、マジかよ!」
A「やった?」
有岡「やられたわ。
どうしたらいいんだよ」
おしっこ引っかけられてて、ちょっと笑う。
新しいオムツをあて、着てるものを脱がして、私の布団の上で新しい服に着替えて、シーツを交換する。
二人で分担したのに30分はかかってしまった。
A「なんか、疲れたね」
有岡「ほんと・・・」
A「ティッシュをね、一枚かけとくといいとか聞いた事ある」
有岡「え・・・そうなんだ」
A「遠くに飛ばないだけだから、微妙だけどね。
ねえ、悠ちゃん、悪い子にしないんだよ」
小さい鼻の頭を、ツンツンと人差し指でつついたら、うーうーと足をパタパタ動かしている。
そして、次の瞬間、えーんえーんとまた泣き出した。
A「これは、オッ パイだよね」
有岡「だと思うけど、やってみねえとな」
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やっぱりお腹すいてたみたいで、夢中で飲んでる姿を見ると、愛おしくて仕方ない。
それを、そばで見ながら
有岡「ねえ美味しい?」「いいなーいいなー」
「いっぱい飲んで、大きくなれよ」
そんな事言ったり、チュパチュパと飲む真似をしたり、楽しそう。
悠ちゃんは、大貴の言う事なんか聞こえてないみたいな勢いも、また笑う。
悠ちゃんが勢いが落ちて、遊びだしたらもう満足なんだって。
有岡「俺がトントンする!」
肩にタオルをかけ、悠ちゃんのあごを乗せる。
背中をトントンと軽く叩いてたら、ケポッて口から出てきちゃって・・・
A「わぁっ!
大貴、そのままね」
有岡「え?そんなに?」
色んなとこをふいて、大貴もTシャツを着替えた。
そこからは、置くと泣くからずっと二人で抱っこしてて。
お母さんとお父さんも帰ってきたので、リビングに移動した。
A「もうさ、置くと泣くの!」
母「あなたも、そうだったわよ」
A「え?あぁ、そお?」
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年5月14日 22時