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A「悠ちゃん、泣いてないかな。
私のせいで、オッ パイ飲めないの、可哀相」
有岡「ゆっくりしてた方がいいって」
そんな事言われても、オッ パイ痛いし、トイレも行きたいし。
大貴が支えてくれてベッドから降りたけど。
足がつく振動で傷が痛くて、キュッて力が入ってしまった。
何か言いたそうな大貴だけど、口をギュッと閉じ、手を引いてくれている。
変な汗が出ながら、授乳と搾乳が終わり、また支えられてベッドに戻った。
有岡「すぐ来る」
そう言って病室から出ていき、五分くらいで戻って来た。
手には、院内のコンビニの袋が下がっていた。
有岡「これ、食うかなって」
手には、苺味のカップアイスが・・・
A「食べたい・・」
有岡「具合悪い時、これなら食ってたよなって」
A「久しぶりかも」
有岡「いやいや、五日ぶりくらいだろ？」
A「へへっ」
スプーンで少しすくい、口に運ばれた。
冷たくて、甘くて、ほんのりと酸味がある。
スプーンも冷えて、唇も気持ちいい。
半分くらい食べたところで
A「あと、あげる」
もう少し横になる事にした。
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次に起きた時は、夕飯の時間で。
お祝いご膳を頂いた。
有岡「無理すんなよ」
A「ん、ずっと病院食だったから、目移りしちゃうね。
ふふっ、美味しい。レストランみたいだし」
有岡「俺は・・・早くAのメシが食いたいな」
A「ごめんね・・・
大貴、明日からまた仕事だし、実家からにしたら？
その方がいいって」
有岡「んー、考えとく。
なあ、ベッド脇の棚にあったノートみたいなの何？」
A「あっ、中、見た？」
有岡「見てない」
A「育児日記。
いつまで続くかわかんないけど」
有岡「なるほどね、育児日記か」
A「お父さんから、ひと言書く欄あるから、書いてね」
有岡「え、あぁ、うん」
デザートのフルーツの盛り合わせを食べだすと、残したものを、大貴が片っ端から食べてくれている。
有岡「やべー太るな」
A「コンビニ弁当ばっかだしね。
でも、大貴が食べてる姿見るの、好き」
有岡「ふーん。
何か、分かんねえけど」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年5月14日 22時
