43 Daiki ページ43
Daiki
懲りずに、またAの隣に座ってみた。
なんと、悠ちゃんは、一瞬飲むのをやめるという学習能力。
ママがトントンしてくれてるから、また飲み始めたけど。
有岡「な、なんだよ・・・」
Aが、怖い顔で俺を見てる。
A「大貴は、今じゃないでしょ?
悠ちゃんは、ご飯中だからね。
大貴の事が嫌なんじゃないから、ちょっと待ってて」
有岡「え・・・いいの?
もう、いいの?」
A「いや、あの・・・だからまた後で、その話は・・」
なんか濁されたけど、俺の事を邪険に扱った訳じゃないんなら良かった。
きっと、ちゃんと考えてくれてるよね、年下旦那の事!
有岡「俺、持ってきた荷物片づけてくる」
A「あ、ありがと!」
いい子にしてたら、ご褒美がもらえる事を信じて、お手伝いをする事にした。
・
お腹いっぱいの悠ちゃんのゲップ係は俺で。
その間にAは、お昼ご飯の準備を始めた。
久しぶりに、カウンターの中にいるAに、ついニヤケちゃう。
悠ちゃんの顔を肩に乗せ、トントンしながら、カウンターに近づいた。
悠ちゃんがママを見えるように、俺は後ろを向いてみた。
有岡「悠ちゃん、ここがキッチンね。
お料理するとこ。
あ、他も案内しとくか」
A「ふふっ、お願いします。
あたたっ・・・」
笑うと、まだお腹の傷が痛いんだって。
有岡「よし、じゃあ行くぞ!
えっとー、こっちがトイレね。
悠ちゃんは三年くらい関係ないのかな?
ここは、お風呂。
今日、早速三人で入ります。
で、戻ってー、はい『ママー!』を通過して、ここがリビングだろ。
起きてる時は、ここで過ごすんだぞ。
で、この隣の部屋が寝室・・・寝るとこな。
ここの大きなベッドは、ママとパパのとこだから、悠ちゃんはあのベッドで寝ます。
特別に、ママとパパの聖域に乗ってもいいよ」
Aの場所に、そっと寝かせてみた。
天井をじっと見て、うーうー言ってる。
有岡「どお?広いだろ?
ここで悠ちゃんを・・・あっ、そういう事言うと、怒られるな。
あ、男同士の時は、悠貴って呼びたいんだよね。
俺、結構気に入ってるからさ。
俺の名前を使いたいなんて言われただろ。
すげー嬉しかった」
552人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やまぱん | 作成日時:2018年5月14日 22時