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Daiki



懲りずに、またAの隣に座ってみた。


なんと、悠ちゃんは、一瞬飲むのをやめるという学習能力。

ママがトントンしてくれてるから、また飲み始めたけど。




有岡「な、なんだよ・・・」





Aが、怖い顔で俺を見てる。





A「大貴は、今じゃないでしょ?

  悠ちゃんは、ご飯中だからね。

  大貴の事が嫌なんじゃないから、ちょっと待ってて」






有岡「え・・・いいの?

  もう、いいの?」






A「いや、あの・・・だからまた後で、その話は・・」





なんか濁されたけど、俺の事を邪険に扱った訳じゃないんなら良かった。

きっと、ちゃんと考えてくれてるよね、年下旦那の事!






有岡「俺、持ってきた荷物片づけてくる」






A「あ、ありがと!」






いい子にしてたら、ご褒美がもらえる事を信じて、お手伝いをする事にした。














お腹いっぱいの悠ちゃんのゲップ係は俺で。

その間にAは、お昼ご飯の準備を始めた。

久しぶりに、カウンターの中にいるAに、ついニヤケちゃう。




悠ちゃんの顔を肩に乗せ、トントンしながら、カウンターに近づいた。

悠ちゃんがママを見えるように、俺は後ろを向いてみた。




有岡「悠ちゃん、ここがキッチンね。

  お料理するとこ。

  あ、他も案内しとくか」





A「ふふっ、お願いします。

  あたたっ・・・」






笑うと、まだお腹の傷が痛いんだって。






有岡「よし、じゃあ行くぞ!

  えっとー、こっちがトイレね。

  悠ちゃんは三年くらい関係ないのかな?

  ここは、お風呂。

  今日、早速三人で入ります。

  で、戻ってー、はい『ママー!』を通過して、ここがリビングだろ。

  起きてる時は、ここで過ごすんだぞ。

  で、この隣の部屋が寝室・・・寝るとこな。

  ここの大きなベッドは、ママとパパのとこだから、悠ちゃんはあのベッドで寝ます。

  特別に、ママとパパの聖域に乗ってもいいよ」




Aの場所に、そっと寝かせてみた。

天井をじっと見て、うーうー言ってる。






有岡「どお?広いだろ?

  ここで悠ちゃんを・・・あっ、そういう事言うと、怒られるな。

  あ、男同士の時は、悠貴って呼びたいんだよね。

  俺、結構気に入ってるからさ。

  俺の名前を使いたいなんて言われただろ。

  すげー嬉しかった」


 

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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年5月14日 22時

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