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A「では、10分であがるね。
頑張ろ！」
時計と悠ちゃんと湯温計を順番に見る。
最初不安そうだったけど、沐浴布をかけ、握らせたら、少し落ち着いてきたみたい。
頭を洗って、ガーゼで泡を流す。
有岡「俺が拭く」
そう言って、ビデオをめぐに託して、ガーゼを絞ってフワフワの細い髪の毛を拭いている。
それと同時進行で、私は体を洗って流し、指にガーゼを巻き付け、くびれのところを洗っていく。
問題の背中を洗うのにひっくり返すんだけど、大貴が助けてくれて、なんとか体勢は整った。
めぐ「やば、すんごく可愛い！
目、まん丸だね」
それに対して、何か言う余裕はなくて
A「今、何分？」
母「八分」
大貴が、リフォームしたシャワータイプのヘッドを持って、全身にかけ流した。
有岡「もう、いいんじゃね？」
A「うん！」
めぐ「はい、11分！」
そこから五分で服を着ないといけなくて。
大貴と一緒に体を拭いてあげて、おへその手入れをしてオムツを閉じる。
ずっと着せてみたかった、水玉模様の肌着を着せた。
A「うん、いいね！」
有岡「ずっと白い肌着着てたから、なんか新鮮」
A「あ、何分？」
めぐ「16分！
最初にしては、いいんじゃないの？わかんないけど。
二人でやってだから、後は回数重ねるしかないよね」
母「まー、子供いないのに、よくそんな風に言えるわね」
めぐ「だから、わかんないって言ってるじゃん」
母「お姉ちゃん、お腹切ってるから、床で着替えさせたりとかも大変なのよ」
有岡「え・・・やっぱそうなの？」
キッチンのシンクで、ベビーバスを洗ってる大貴が心配してくれてるけど、
A「何しても痛いし、どこでやっても同じかなって思ってるんだけど。
明日は、ダイニングテーブルでやってみよっかな」
有岡「明日は、俺、やってみたい」
母「おっ、いい心がけだね。
じゃあ、パパにやってもらおうよ。
二人とも水分とって、Aはパジャマに着替えて、横になった方がいいな」
A「うん・・・悠ちゃん、大丈夫かな」
母「赤ちゃんは、何かあったら泣くから大丈夫よ。
パパと三人で、ゆっくりしてなさい」
お父さんが麦茶を運んできてくれて、一気に飲み干した。
お母さんの作る麦茶は、やっぱり美味しい。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年5月14日 22時
