10 ページ10
・
大貴「去年もネクタイだったけど。考えるの面倒臭くなったんじゃねえよな」
A「ヤバい…」
大貴「ヤバいって何だよ。まだ、付き合って２回目の誕生日だぜ、もうネタ切れとか」
ふっと抱きついて、腰に手を回し
背伸びをして、大貴の耳の近くでささやいた。
A「よく見て‥」
大貴「え？」
私の後頭部の後ろで手を伸ばし、よく見ている様子。
大貴「おっ、何だこれ。･････え？温泉？温泉に行けんの？」
ちょっと体を離して、大貴の顔を見て
A「そう。結婚式の準備で、ちょっと疲れてるから。
ゴールデンウィークの時に、一泊で箱根を予約しました！」
大貴「マジで？！超、嬉しいんですけど！」
A「楽しみだよね」
大貴「おっ、このネクタイも、いいじゃん。また会社で褒められちゃうかな。
『有岡さん、新しいネクタイ素敵ですね』『ああ、家内が買ってきてくれたんだよね』
ってさー」
A「ちょっと！まだ『家内』じゃないでしょ。毎年それ、聞かされてる」
大貴「いいじゃん、練習してんだろ」
A「面白いね、大貴って。…あ、ご飯にしようよ、お腹空いた」
美味い、美味いって、もりもり食べてくれて。
「やっぱ、Aの料理が一番美味いな」って言ってくれて。
箱根では、何しよっかって話して。
いつも、ケーキのタイミングが微妙だけど。
部屋を真っ暗にして、ろうそくをつけて、ふぅってして。
「また、いっぱい食べんの？」
って言われたから、この前の半分にしたんだけど。
それでも、ホールケーキの４分の1だから、笑われた。
今日は大貴の誕生日だから、私が洗い物するので、先にお風呂に入ってもらった。
バスタオルを首に巻いて、パンツ一枚で出てきた大貴に
「早く、出て来てね」と言われ、大慌てで入った。
出ると、すでに布団が二組敷かれていて、
その上でコロコロ寝転がって、スマホをいじってた。
相変わらず、パンツ一枚だけど。
大貴「ねえ、箱根の情報を、色々見てたんだけど、
一緒に行きたいとこ、いっぱいあって、困った」
A「どれどれ？」
って、一緒に寝転がって、大貴のスマホを覗き込んだら
顎をつかまれて、キスをされた。
大貴「箱根は、また今度調べます。
今日は、お誕生日だから、どんなサービスがあるのかな？」
そう言って、電気が消され、間接照明になり、
大貴の、熱い体と唇が重なった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 710人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2016年11月23日 15時
