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３月になって、結婚式に向けて決める事が増えてきた。
週末は、その時間に割かれてしまって
イライラしそうになると、必ず大貴が優しくなだめてくれる。
「大丈夫だよ・・・」
そう言って、頭をなでてくれたり、キスをしてくれるから
「うん、ごめん・・・」
落ち着いてくる。
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大貴「なあ、ウエディングドレス選ぶ時、母ちゃんが来たいっていうんだよ。ダメだよね」
A「うちも来たいみたいだから、いいよ」
大貴「いや、Aんちのお母さんが来るのは、わかるわ。
普通だけど。うちはさー。」
A「女の子がいないから、そういうの見たいじゃないの？」
大貴「A…何でもわかるんだな。
兄ちゃん時にそうすれば良かったのに、
言えなかったらしいんだ」
A「だから、いいよ」
大貴「ほんと、わりい。
邪魔しないように、よく言っとくから」
当日は、大貴はお母さんと、うちは家族全員で来て、
まあ、父は運転手だからお茶でもしてるっていないけど。
「すごーい！」
同じ白でも、青っぽい白から、クリーム色っぽい白まで
いっぱい並んでて。
やっぱり嬉しくなっちゃって。
どこから選んでいいかわからないから、
色々希望を伝えて。
両方のお母さんと私で、これもいい、あれもいいなんて言ってたら
大貴「母ちゃん！」
「あら、ごめんなさい…」
事前に、大貴に「こういうのはダメ！」って言われてた、ビスチェタイプは避けて、
フレンチスリーブタイプが、私もいいと思ったので、それを中心に探してもらった。
母たちは、お疲れのようで、イスに座って話し始めたので。
A「大貴！」
一番見てもらいたい人を呼んだ。
顔を緩めて、近づいてきた大貴は、もう泣きそうで。
大貴「A、すごくキレイだよ。ちょっと、写真撮るから！」
母たちも、近寄ってきて、見てもらって。
もう２着くらい着替えて。
その度に、大貴は写真を撮ってくれて。
大貴「俺は、これが似合ってると思った」
って言ったのが、私もいいと思ったやつだったので。
すぐにそれに決まった。
それに合う、小物も選んで。
全部付けた写真も撮ってくれた。
大貴「母ちゃん、今度は出番だぞ」
「Aちゃんが、いいって思うやつにしなさい」
そういって、大貴のタキシード選びには興味ない様子で、
そういうお母さんって、いいなって思った。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2016年11月23日 15時
