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今日は箱根へ行く日。
ゴールデンウィークは、道が混んでるから、
早目に出るために、前日から大貴のとこに泊まった。
昨晩も、大貴と体を重ねて、生まれたままの格好で寝ている。
そろそろ大貴を起こさないとって思ったら、珍しく自分で起きてきた。
おはようのチューをして、あっという間に支度をして、出かける。
ゴールデンウィーク中の都内の道は、すいてて。
大貴の好きな曲を聴きながら、サンドイッチを食べて、今日の予定を確認した。
A「えっと、遊覧船に乗って、大涌谷に行って、黒い玉子食べて。
あとね、箱根ガラスの森美術館ってとこに行きたい。行った事ある？」
大貴「あー、多分あるな。大学の時、友達と」
A「え？そうなのか……デートでしょ？じゃあ、やめようかな････」
大貴「ちげーわ。男だし。ほら、山田っていたじゃん。免許取りたての頃、行ったと思う」
A「ふーーーん。そっ」
大貴「信じてねえだろ。ってか、よく中は覚えてないんだよね。だから行こうよ」
A「うん…」
予定は決まって、途中、SAで休憩して、
神奈川への旅行は初めてだから、新鮮だった。
もちろん、結婚式の話もしたり、決めなくちゃいけないこと、まだあるからね。
途中、ちょっと渋滞に巻き込まれたけど、なんとか昼過ぎには到着する。
A「大涌谷に行くには、このロープウエイに乗るみたいよ」
山道を運転する大貴の横顔は、いつもにも増してかっこよくて。
これ以上は話しかけられないってくらいの、眼差しで、
とってもドキドキする。
そうそう、さっき何かをよけるために、急ブレーキをして、
大貴の左腕が、私の胸の位置にスッと出て来て
私の体が飛びださないように押さえてくれたのとか、
キュンってしちゃった。
大貴「何だよ…」
A「えっ、なんでもない…」
ロープウエイに乗る時も、足元を気にしてくれたり、
支えてくれたりして。
ゴンドラの中では、後ろにピタッとくっついて
前に腕を回して、耳元に話しかけられる。
大貴の体温が心地よくて、回された腕に、手をかける。
ゴンドラを降りると、白いモクモクとした煙と、硫化水素の匂いが強烈で
大貴「やべえ 笑」
A「強烈！」
二人でニヤニヤ笑い合って、とりあえず記念撮影。
そこの食堂で、名物のカレーを、辛くて汗だくになって食べた。
大貴「写真じゃ、辛さが伝わんねー」
って、また笑った。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2016年11月23日 15時
