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A「えっと、お湯に入ります」




「あっちっ!」





A「え?熱い?

  待って、ちゃんと38℃だよ」





有岡「おもしれー」





A「やめてよ、もー。

  大貴、時計見てて!

  5,6分だからね」




言われた通りに沐浴布をかけ、ベビー石鹸で顔、首、頭、胸、お腹、腕、わきの下・・・

手はギュッて握ってるから、ゴミを持ってる事があるって・・・





有岡「やばい、もう5分たったよ」




A「えー、どうしよー」




先生「落ち着いて、最初だから、仕方ないですよ」




A「は、はい・・・」





うぅ・・・まただ。




足、足の裏、


最後は背中を洗うために、脇部分をしっかり持ち、ゆっくりうつ伏せにするんだよな。

お人形の桃ちゃんは、ちょっと硬いし、くるってひっくり返せたけど、これ人間だったら難しいだろうなって思って。




「ウギャーウギャー」




A「え?!どうして泣いてるの?

  痛い?どっか痛かった?」





「急にひっくり返されて、ビックリしたー」




A「あっ、ごめん!

  お背中ね、洗うね」






最後に、上がり湯をかけるんだけど、片手に桃ちゃんを抱いて、桶を持ち上げるのがプルプルしちゃって。



それに、




A「大貴、ごめん、これぬるいわ。

  お湯、足して!」





先生「そうですね、かけ湯の温度も確認してください。

  時間がたってると、ぬるくなりますからね」





もう、汗びっしょりで。


広げたバスタオルの上にあげ、全体を拭き、綿棒で耳、鼻の穴、おへそを掃除するんだけど





有岡「うぅわっ、マジか?!

  俺、それ出来ねえわ」





A「小さいころからやってたら、どっかの誰かさんみたいにならなくて済むよねー?

  おへそ、くりくりー」




拭き終わったら、セットしておいた服の上に置き、オムツをあて服を着せた。


脱がした時と同様、ヒモやボタンがいっぱいあって、一つ掛け間違えちゃった。





A「何分?!」





有岡「え、やばっ、18分」





A「えーー、どうしよーー」




服を着た桃ちゃんを、ひょいっと抱っこした大貴は





有岡「ホントは、俺もやりたかったけど、無理じゃんねー」





A「ご、ごめんなさい」




とりあえず、もう一組のご夫婦に渡して、それを見ながら、大貴はエア沐浴を始めていた。





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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年2月21日 21時

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