44 ページ44
・
本当の赤ちゃんと同じくらいの重さと大きさだという桃ちゃんを、私の目の前に、縦になるように置き直す。
そこへ、丁度先生が通りかかり、
先生「あぁ、ダメダメ。
移動させる時も、ちゃんと頭を支えて、優しくそっと動かしてね」
A「は、はい・・・」
雑に扱ってしまい、注意されたのが恥かしくなった。
有岡「もう一回、やってみよ」
大貴は絶対「何やってんだよ」なんて言わないから。
だから、救われる。
頭を支え、もう一度自分の前に、縦に寝かせた。
そうだ、置き直すではなく、寝かすんだね。
A「あ、もう一回やっていい?
急に動かしたら、ビックリするよね」
大貴は、目がなくなるくらいの笑顔で「うん!」って言ってくれた。
A「えっと・・・
桃ちゃん、オムツ変えるね。動くよ」
どうだろ、こんな感じでいいのかな・・・
有岡「うん、いいんじゃねえの?」
A「オムツ、換えます」
有岡「敬語っ」
A「だって・・・」
教わった通りに、先に、新しいオムツを下に敷き、そっとオムツを開いた。
もちろん、何もしてないんだけど、便の時の注意点を習ったから、やってみようと思って。
片手で赤ちゃんの両足首を持ち上げようとしたら、上手く持てなくて。
A「どうしよう、難しい。
桃ちゃん、ごめんね、どうしよ」
大貴が、両手で足首を持ち、お尻の穴をふけるようにしてくれて。
有岡「いきなりは、難しいよな」
ありがと・・・
なんとか、新しいオムツのテープを止めるとこまで出来た。
有岡「次、俺やる」
A「うん、頑張って!」
桃ちゃんを丁寧に持ち上げて、
有岡「桃ちゃん、オムツ変えるから動くよ」
うっ・・・私より、声掛けが上手くない?
A「あっ、いきなりあけちゃダメだよ。
新しいの、しかないと」
有岡「あ、そうだった・・・」
なんかホッとした。
その後も、やっぱり両足首をつかむのは難しくて、手間取ってて。
有岡「なんか、恥かしいけど・・・拭くね」
恥かしいって、そんな柄じゃないでしょ?
何とか無事に交換出来た。
有岡「やべー、すげー疲れた」
A「ホントだよね」
どのテーブルも、笑顔が溢れてて・・・
新米ママとパパが奮闘していた。
・
566人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やまぱん | 作成日時:2018年2月21日 21時