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本当の赤ちゃんと同じくらいの重さと大きさだという桃ちゃんを、私の目の前に、縦になるように置き直す。


そこへ、丁度先生が通りかかり、




先生「あぁ、ダメダメ。

  移動させる時も、ちゃんと頭を支えて、優しくそっと動かしてね」





A「は、はい・・・」


 


雑に扱ってしまい、注意されたのが恥かしくなった。






有岡「もう一回、やってみよ」





大貴は絶対「何やってんだよ」なんて言わないから。

だから、救われる。





頭を支え、もう一度自分の前に、縦に寝かせた。

そうだ、置き直すではなく、寝かすんだね。





A「あ、もう一回やっていい?

  急に動かしたら、ビックリするよね」




大貴は、目がなくなるくらいの笑顔で「うん!」って言ってくれた。





A「えっと・・・

  桃ちゃん、オムツ変えるね。動くよ」





どうだろ、こんな感じでいいのかな・・・





有岡「うん、いいんじゃねえの?」





A「オムツ、換えます」





有岡「敬語っ」





A「だって・・・」




教わった通りに、先に、新しいオムツを下に敷き、そっとオムツを開いた。

もちろん、何もしてないんだけど、便の時の注意点を習ったから、やってみようと思って。

片手で赤ちゃんの両足首を持ち上げようとしたら、上手く持てなくて。





A「どうしよう、難しい。

  桃ちゃん、ごめんね、どうしよ」




大貴が、両手で足首を持ち、お尻の穴をふけるようにしてくれて。




有岡「いきなりは、難しいよな」




ありがと・・・



なんとか、新しいオムツのテープを止めるとこまで出来た。





有岡「次、俺やる」





A「うん、頑張って!」





桃ちゃんを丁寧に持ち上げて、





有岡「桃ちゃん、オムツ変えるから動くよ」




うっ・・・私より、声掛けが上手くない?





A「あっ、いきなりあけちゃダメだよ。

  新しいの、しかないと」





有岡「あ、そうだった・・・」





なんかホッとした。

その後も、やっぱり両足首をつかむのは難しくて、手間取ってて。





有岡「なんか、恥かしいけど・・・拭くね」





恥かしいって、そんな柄じゃないでしょ?





何とか無事に交換出来た。





有岡「やべー、すげー疲れた」



A「ホントだよね」





どのテーブルも、笑顔が溢れてて・・・


新米ママとパパが奮闘していた。





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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年2月21日 21時

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