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海鮮料理が運ばれたので、右側の列の一番後ろに移動した。
ここは、大貴の同期達だった。
いつかどこかで私と同じ職場になるのが怖いのか、私とは上司と話すような敬語だ。
大貴とは、同期がどこに転勤したとか、昇格試験はどこまで受かってるかと、仕事関係の話が多かった。
上司の悪口を言いたいとこなんだろうけど、私がどんな繋がりがあるのか怖くて、言えないよね。
A「みんな、仕事頑張ってね」
同期「は、はい!」
誰かさんたちと違って、ちゃんと先輩として見てくれるのは、ちょっと嬉しい。
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肉料理が運ばれて、同期くんたちはホッとしたかな。
可愛い同期くんたちの隣りは、大貴の大学の時の友達。
同期くんたちと、二課の皆さんをくっつけるのは可哀相だから、クッションの意味もある。
本当は、二課の皆さんの所には女の子もいるし、真ん中にしたかったんだけど
有岡「いや、一応、みんな先輩だからさ。
上座にしてくんない?」
私は全員後輩だけど、大貴の将来を考えて、そうすることにした。
大学の時の話って、あんまり聞いた事ないから、興味津々だった。
女の子が一人いたし、かなり気になってた。
誰・・・まさかね・・・って。
私の隣にいた男の子の彼女で、同じ大学で、その頃からずっと付き合ってるらしい。
よかった・・・
A「大貴って、大学の時もモテました?」
みんな顔を見合わせて、誰か答えろよ、なんて言えばいいんだよみたいな顔をしている。
有岡「まあ、ボチボチだよな」
自分で答えちゃってるし・・・
友達も「まあ、そうだな、ボチボチってとこだな」って大貴に合わせてるし。
相当遊んでたんだろうなって、すぐ分かっちゃったんだから!
有岡「あいつ、どうした?
起業するとか言ってたけど」
自分で話し、変えてるし!
まあ、いっか。
今は、私だけのものだし。
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最後に、デザートが運ばれる前に、ケーキカットをすることになっていた。
席で食事をしていた伊野ちゃんが、また前に立ち、私たちを囲むように案内を始めた。
長方形で、スポンジケーキを新鮮なイチゴやベリー系や生クリーㇺで飾ったウエディングケーキ。
ケーキ入刀のあと、みんなで分けて食べることになっている。
芸能人にでもなった気分で、みんなのスマホと裕翔くんのカメラが向けられていた。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年2月21日 21時