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新幹線の時間は、仙台発16：30のはやぶさ。
一時間ちょっと時間があるから、お土産を買って、カフェで時間をつぶしていた。
新しくした冷蔵庫は、お母さんが納品に立ち会ってくれた事。
今日、私が泊まるからって、年末の掃除を張り切ってた事。
今後は、お小遣い制でもいいかの確認。
二人の給料を、どのように使っていくか。
産婦人科は、最初は新居の近くに通って、あとは里帰り出産にしたい事。
電話でも話してるけど、これからの二人の生活に関係する事を、思い出した順に話していた。
A「ねえ、披露宴みたいな、こっちでお披露目はする？」
有岡「俺は、したいんだけど。
Aの体調もあるし、安定期に入ったらとか、どお？」
A「なんかさ、まだ産婦人科に行ってないから、本当に妊娠してるか分かんないのに、どんどん話がすすんでるよね」
有岡「え、だって。
してるよね？」
A「何とも言えない」
有岡「なんかさ、やらないといけない事いっぱいあって、すでにテンパってる」
A「大貴は、新しい仕事覚えなくていいんだもん。
そこは大丈夫でしょ？」
有岡「そうだった。
Aは、新しい仕事に、お母さんの仕事もあって、大変だよな。
ごめん・・・俺に出来ることは、ちゃんと手伝うからさ」
A「ふふっ、じゃあ、朝一人で起きて」
有岡「えー、起こされたい！
Aに、ユラユラされたい！」
A「さてと、そろそろ時間だね。
行こっか」
有岡「あ、無視した」
たまに出る、子供っぽい発言。
そんなとこも、ひっくるめて好きなんだもんね。
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新幹線の切符を用意し、大貴に渡した。
A「やっと二人で乗れるね」
有岡「うん、嬉しい」
目を細めて、ニコッて笑う。
可愛い。
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新幹線の上りのホームは、そんなに混んでなかった。
相変わらず手をつなぎ、乗車口を探す。
16時を過ぎると、だいぶ暗くなっていて、寒さも増してくる。
二週間おきに、まだ真っ暗な朝にこのホームから出社してた大貴の事を考えると、心が痛い。
A「大貴、お疲れさまでした」
突然、そんな事を言い出したから、ビックリしてた。
A「長距離通勤」
有岡「あぁ、別に・・・」
恥ずかしそうに、視線を遠くに送った。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年1月21日 21時
