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Daiki
ベッドから降り、いつも俺があげたジュエリーを入れてる小さなお皿から、何か持ってきた。
A「クリスマスだから、一緒に星、つけよ」
俺が去年のクリスマスにあげた、俺とお揃いの星のピアスの片方を、俺に差し出した。
有岡「え・・・あぁ、うん」
久しぶりに見た満面の笑み。
そのまま受け取り、久しぶりに左耳につけてみた。
目の前で、Aも左耳につけている。
A「うん、やっぱりカッコいい。
じゃあ、続きやろっか」
俺が用意したゼリーを、また口に入れ、洗面器を持って寝室から出て行った。
俺は、引き続き、寝室にある俺の荷物を整理することにした。
・
昼は、俺がそうめんを茹で、Aが朝食べなかった小さなおにぎりも一緒に食べた。
少ししか食べてなかったけど、ミカンは三つも食べていた。
引越の箱に囲まれた室内。
俺の字とAの字で、新居での行先を記入され、想像するだけで幸せだった。
・
夕方、着替えてお出かけの準備をした。
最後にマフラーを巻いて、うちを出た。
A「大貴の、そのグレーのマフラーいいよね。
私も、そんな風に可愛く巻きたい」
ピンクのマフラーを首にかけ、やってくれって言ってるみたいだ。
有岡「別に、普通だけど」
口元が隠れるくらいのとこで、クルクルと巻いて、俺とお揃いにした。
A「うん、温かいし、いい感じ」
手をつなぎ、道を急いだ。
時々、アメを口に運んでるけど、涙を流して気持ち悪くなるほどじゃないみたい。
良かった。
・
デパ地下で、俺の食べたいものを選んだ。
Aは、ゼリーと果物を買ってたけど、両方おかずじゃないからな。
ケーキも食べたくないらしく、イチゴを買っていた。
A「ねえ、シャンパンは?
私は飲めないけど」
有岡「あ、この小さいのにしよっかな。
200mlって、すげーちょっとだけど」
A「あ、私はシャンメリーにしよ。
雰囲気だけね」
人でごった返している、イブのデパ地下。
独身だったら、面倒だなって思ったかもしれないけど。
奥さんの荷物持ちと思うと、なんかニヤケてくる。
世のお父さんたちの仲間入りをして、「妻の買い物」の愚痴でも言ってみたい。
結婚して、初めてのクリスマスイブ・・・
涙と笑顔で忙しい一日だった事、忘れないな。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年1月21日 21時