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キスだけだから、いつもより濃厚なキスになって。

私も大貴の背中に腕を回した。

背は低いけど、この胸の厚さを感じるのとか、かなり好き。

あっ・・・背が低いのは、関係ないか。




チュッチュッて二回軽くキスをされたら、離れる合図・・・




A「ごめんね・・・」




有岡「謝るな」




大貴の体の変化に気づいたから、やっぱり申し訳ないと思っちゃって。

でも、中途半端に何かするのも、ダメだと思って、ただ、腕の中に潜り込んでみた。




有岡「気持ち悪くない?」




A「ふふっ、ないよ」




有岡「俺とキスすると、気持ち悪くなるんじゃないかって心配した」




A「さっきのはね、偶然だよ。

  一日過ごして、あのくらいの気持ち悪さは、ずっとあるんだって分かった。

  上手く付き合っていけるといいかな」





有岡「そっか」





A「今日も記念日になったね」





有岡「うん、そうだな。

  気持ち悪くて寝れないとかあったら、起こせよ」





A「うん、ありがと。

  おやすみ」





有岡「おやすみ」




おでこに、チュッてしてくれて、一回、目が合って、ニコッて笑ってから目を閉じる。



パパとママになったんだって、まだまだ夢見心地な私達・・・




現実の困難を、今はまだ、考えない事にしようって思って眠りについた。



















寝起きの空腹時が気持ち悪いんだって書いてあった通り、ムカムカとした気分で目を覚ます。


そっと寝室を出て、キッチンの入り口で一度立ち止まり、すでに炊き上がっている炊飯器に、息をしないで近づき、保温スイッチを消してから、キッチンから出た。


昨日、色々買ってきたアメを、透明の瓶に入れ、カウンターキッチンの台に置いたので、そこから慌てて一粒出し、口に放り込んだ。


ホントに効いてるのか微妙なんだけど。

これを食べたら大丈夫って思って。



ムカムカした気分を、紛らわせていた。










以前、私が具合が悪い時に、大貴が小さなおにぎりをいっぱい作ってくれた事があったけど、

あれだったら、食べる量を調整できるし、食べられる時にパッと食べられると思って、

マスクをして、コロコロと握ってみた。

全部に小さな梅干しも入れてね。



大貴の分のおにぎりは、大きいやつ。

温めたソーセージを入れて。




本当は、大貴の朝食はパンがいいと思うんだけど、しばらくの間は、私に合わせてもらうことにした。

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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年1月21日 21時

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