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A「さあ、どうでしょ。
私は、男の子のイメージだな。
『子供が二人になって、ホント大変』って言いたい」
有岡「あー、もう出るぞ！
男の子だったら、俺、ヤキモチやくと思うから、耐えられるか自信ない」
私の脇を抱えながら立ち上がり、腕を支えて湯船から私を出した。
A「変なパパ！」
大貴を見上げて、からかったら、正面から抱きしめられた。
有岡「どうせ変だよ」
ちょっと寂しそうな顔をした。
目を伏せ、唇をとがらせた。
絶対言うと怒られるけど、やっぱり可愛い。
バスタオルで体を拭き、脱衣所のストーブの前で着替え始める。
有岡「先、行ってる」
A「うん・・・」
まだ怒ってるのかな？
そんな事より、お風呂出たら口にしたいものがあったんだよね。
大貴・・・覚えてないといいんだけど。
・
キッチンで、食べたかったものと、飲みたかったものを冷蔵庫からだし、リビングに行った。
ドライヤーを準備して、私を待っててくれたみたいだ。
A「いい？」
有岡「うん・・・」
すぐにスイッチが入り、温かい風が頭をなでた。
あっ、やっぱ美味しい・・・
これは食べられる。
久しぶりに食べたけど、やっぱりあっという間に食べてしまって。
次にペットボトルの蓋を開けようと、キャップに手をかけた時にドライヤーが止まった。
A「ありがと。
今度、大貴の番ね」
有岡「いや、自分でやるから大丈夫」
そう言って、立ったままドライヤーをかけはじめた。
目をつぶって、無言になった。
私は、その間に、さっき開けたペットボトルを口に運び、ゆっくり口に流し込んでみた。
ぅわーー！これも大丈夫そう！
ふふふっ、美味しい。
夕飯をちょっとしか食べなかったし、もう一本食べたくなって、キッチンに移動した。
リビングに戻ってくると、浴室で見た時より、口がとがっていた。
何を怒ってるんだろ。
ダイニングテーブルの椅子に座り、封を開けた。
やっぱ、美味しい！
有岡「なあ」
A「うん？」
有岡「俺と付き合うようになって、それ、初めてだな」
とっても悲しそうな顔で、そう言った。
やっぱり、覚えてたのか・・・
有岡「うまい？アイス・・・」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年1月21日 21時
