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大貴「今日は、焦ったな。
ダイキは、俺の事父親だと思ってんのかな？」
A「どうなんだろうね。
男の人を、そう呼んでるのかね」
大貴「なんか、今日一日過ごして、やっぱ早く父親だと名乗りたくなった」
A「うん、そうだね」
私の隣に座り、ビールを一気に飲み干して、テーブルに缶を置いた。
そして肩を抱かれ、アルコールの香りがする冷たい唇が、優しく私の唇に触れた。
そして、いつものやつをねだられた。
若い子は、週に二回とか普通なんだな・・・
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翌週の水曜日は、私の誕生会をする事になっていた。
結局、自宅でお寿司をとって食べる事にした。
まだ、ダイキはキュウリと納豆とたくあんくらいしか食べられなし、それでも平日の夕飯を手抜きさせてもらった。
A「ダイキ、お寿司美味しいね」
ダイキ「うん！おいしい！」
海苔巻きを、モグモグと食べている。
そんな姿を、大ちゃんと目を合わせながら見る。
去年は、まだ一人で食べられなかったのにな。
私も、久しぶりにいいお寿司をいただいた。
お医者さんの生活レベルは、やっぱり高い。
家事代行をしてた頃から、それは知ってるし、気を使ってきた。
大ちゃんは「仕事中はコンビニ弁当とカップラーメンだよ」って言うから、それも本当だと思うけど、ゆっくり出来る時は、体にいいものを食べさせてあげたいな。
大貴「ケーキ、食っちゃおうぜ。
クリームベタベタにされそうだし」
A「ふふっ、わかってきたね。
お風呂の前に食べた方がいいものね」
ダイキ「ダイキもケーキたべる！」
手と口にご飯粒をいっぱいつけて、食欲旺盛で頼もしい。
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ご飯の後片付けをしてる間、大ちゃんは何か大きな紙袋を車から持ってきた。
ダイキが「なに？なにこれ」ってしつこく聞いてて、大ちゃんは「シーッ」って人さし指を立てている。
ダイキにロックオンされたら、逃げ出せないよ！
大貴「そろそろケーキだしてもいい？」
A「うん・・・」
大貴「ダイキ、エプロンするぞ」
ダイキ「うん！」
ダイニングテーブルのイスに一人で登って、準備万端で「ママ！早く！」なんて言っている。
取り皿とフォーク、三人分の飲み物を運ぶと、大きな苺が目に入った。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年11月5日 12時
