月アカリ蒼い恋 4（Daiki.A) (ページ14)

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大ちゃんは、翌日も東京の大学病院で仕事がある為、帰る事になった。

大貴「あー帰りたくねー」

A「そうだけど、また来週ね？」

ダイキ「だいちゃん、あそぼ！これ、あそぼ！」

大貴「いや・・・えっと・・・」

A「ダイキ！大ちゃんね、先生のお仕事が明日もあるから、もう帰らなくちゃ。

　また来週も来てくれるって」

ダイキ「やーだ！やーだ！」

地団太を踏むダイキを抱き上げ、「ブーブまで、バイバイしに行こ！」と外に出ると、少し落ち着いた。

ダイキは外が好き。

もっともっと小さい頃なんかは、夜泣きがひどいと、おんぶをして外に出ると、すぐに落ち着いて寝ちゃってた。

運転席の窓を下げ、大ちゃんが私を手招きで呼んだ。

内緒話でもするのかと、耳を差し出したら、ほっぺにチュッてキスをされた。

A「え・・」

大貴「おやすみのチュー」

A「え・・・あぁ、おやすみ・・・」

子供の前で、恥かしい・・・

世の中の夫婦は、子供の前でそんな事をするのかな。

うちの両親は、した事なかったけど・・・

大貴「ダイキもする？」

ダイキ「いやっ！」

そう言って、私の首をギュッとつかんだ。

大貴「なんだよ、なんで嫌がるんだよ」

ダイキ「ダメー！」

今、大ちゃんがキスをしてくれたほっぺを、ダイキの小さい手が拭きだした。

大貴「おいっ！やべーな、すげーライバル感・・・」

A「眠くて、ぐずってるだけだから・・・」

大貴「おぉ、そっか・・・

　じゃあな、また来週」

A「うん、気を付けてね」

エンジンがかかったので、車から少し離れた。

私の大好きな手が、スッと上がり、そのまま出発した。

東京方面にウインカーが光る・・・

なんだか、夢の様な一日が、終わった・・・

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その日から、あの頃の様に、LINEで連絡がきたり、電話をしたり、一日一回は連絡を取っていた。

変わった事と言えば、途中でダイキに代わったり、写真を送ってくれと言われる事。

日々の子供の成長を感じたいらしい。

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あっという間に一週間がたち、水曜日になった。

今日は、泊まって行くと言われてて、ボロなりに色んな所をキレイにして待っていた。

六時半過ぎに、古びたチャイムの音が鳴った。

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ダイキ「あーい！」

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