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A「やだよ!」




大貴「だって、子供を風呂に入れた事なんかねえし、わかんねえよ」





A「だよね。

  二人が入るの見ながら指示するから、それでいいかな?」





大貴「Aと一緒に入りたかったなー」





A「いや・・・無理。

  だって、一回しか・・・あっ・・」





大貴「あっ・・・何かいやらしい事思い出したな」





A「何言ってんのよ!」





大貴「三人で入れねえの?」





A「うん、一昔前のお風呂って感じで狭いの」





大貴「わかったよ、二人で入るよ。

  ダイキ!風呂入ろうぜ」





ダイキ「うん!」





A「おっ、珍しい!いつも、ぐずったりするの。

  キッチンを片付けちゃうから、洋服脱いでて!」









二人で手を繋いで浴室に向かった。


なんか、ほのぼのする。


急いで洗い物をして、タオルで手をふいていたら、二人で声を揃えて「ママー!」と呼んだ。


きっと「せーのっ!」って揃えたんだろう。


大ちゃんにもママなんて呼ばれて、くすぐったい。





A「はーーいっ!」





返事をして浴室に向かうと、シャワーヘッドを持ち、お湯を出している大ちゃんが、真剣な顔で言った。





大貴「これ・・・これで最強?」





A「えっと、そうだけど」





大貴「水圧が弱い!」





A「そんな事言われても・・・それ以上無理だよ。

  ダイキは、それでも痛いって言うよ」





大貴「マジか?!

  ダイキ!こんなので痛がってたら、ママを守れないぞ!」





ダイキは手にオモチャのじょうろを持って、ポカンと口を開け、大ちゃんを見上げている。





ダイキ「ダイキのシャワー、これ!」




A「大ちゃん、ダイキは目に水が入るの怖いから、流す時は、おでこにこのタオルを当てるの」





大貴「あ、それは俺も一緒。

  そういう時は、立ったまま、後ろ向きでシャワーを当てると大丈夫だから。

  やってみよう」





A「ダイキ、大丈夫だから、大ちゃんの言うようにやってみよっか」





大貴「A、もう大丈夫だから。

  二人でやれそう」





A「あ、そお?

  ダイキ、大ちゃんにキレイキレイしてもらいな」





不安そうな目で、私を見ているけど、これも親子になる試練だと思って、頑張って!


口出ししないように、寝室に布団を敷いたりして、遠くから見守った。

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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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