12 Daiki ページ12
Daiki
今、雄也さんがそう呼んだからなんだけど、あの格好をしてなくても、先生って呼ばれて。
やっぱり距離を感じた。
そして、何でここにいるの?って顔をしている。
A「ダイキ、先生ね、大ちゃんってお名前なの。
で、ママの大切な人だから、これからもよろしくね」
大切な人って、意味わかんのかよ。
分かんねえから、そう言ってんのか?
ダイキ「たいせちゅ?」
A「そう、ダイキも大切だけど、大ちゃんも大切」
雄也「雄也は?」
A「弟!」
雄也「なんだよ、小さい頃は、すげー可愛がってくれたのによ」
A「歳が離れてたから、可愛かったの。
私より、小さかったし」
姉弟が仲良しで、羨ましかった。
雄也さんは、ダイキの荷物の入ってるバッグを俺に渡し、小さな声で「よかったな」と告げた。
雄也「じゃあ、大ちゃんに送ってもらえ!
またな、ダイキ!」
ダイキ「ゆうや、バイバイ!」
大貴「ありがとうございました」
A「雄也、ありがとね」
雄也「おぉ、気をつけて・・・・あっ!チャイルドシートある?
って、ある訳ねえよな」
A・大貴「あっ!」
・
結局、ダイキとAは、雄也さんの車の乗り、俺は、家を知りたいので、その車のあとに着いて行った。
子育てって、そういう事なんだなって思って。
今の俺の頭ん中には、必要な物なんて、何も分かんねえし。
ダイキのお父さんだと名乗れる日まで、色んな事覚えねえとなって思った。
・
雄也さんのとこから、10分くらい車で走らせると、いわゆる「社宅」という建物が、二棟あった。
Aんちの駐車スペースを教えてもらい、そこに停めた。
雄也さんは、二人を降ろすと、そのまま窓ごしに挨拶をして去っていった。
・
A「古いんだ。でも、安いし、日当たりいいし、母子家庭には丁度いいかな
ここの一階ね・・・」
ダイキは、Aに抱っこされ、俺の顔を見ている。
鍵を開けると「どうぞ」と俺を招き入れた。
ダイキは一人で靴を脱ぎ、「ただいまー」と言いながら、チョコチョコとどこかに消えてしまった。
A「大ちゃん、そこのソファーに座ってて」
キッチンの端に、俺にメシを作ってくれた時に使ってたテーブルがあった。
・
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時