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A「私は大ちゃんでいい･･･」
麦茶のグラスを洗って、私の前に立った。
大貴「えー、大貴って呼ばれたい！」
目のやり場に困って、またスマホをのぞいた。
大貴「なんで無視すんの」
A「無視はしてないけど･･･
あのー、男の人の裸･･･恥ずかしい･･･
とりあえず、そこに座って」
目の前の、ダイニングテーブルの椅子に座るように、指示をした。
大貴「え？あぁ、そっか･･･」
A「大ちゃんの回りにいる女の子とは、違うから。
やっぱり恥ずかしい･･･」
大貴「よかった。
俺の事、ちゃんと男として見てくれてるか試したかったんだよね。
でどお？感想は」
A「感想？
そんなのないよ」
大貴「だって、やっぱ、こいつじゃねえなって思わない？」
A「思わないよ･･･
大ちゃん、カッコイイし、逆にもっとランク落とすべきだったかなって思うけど」
大貴「他のやつとか、絶対ダメだし。
カッコイイって言ってくれるなら、もうひと声ない？」
A「え？もうひと声？
若いとか？優しいとか？」
大貴「違う･･･俺の求めてる答えじゃない」
A「あっ！話変わるけど、今更質問していい？」
大貴「何？」
A「生年月日は？」
大貴「え？言ってなかったっけ？」
A「うん、すでに過ぎてたとかはないと思うけど。
絶対『今日誕生日なんだー』っていうタイプだし」
大貴「なんだよ、それ！
1991年平成3年」
A「うっ、平成かー」
大貴「なんだよ、わりぃか！
4月15日 牡羊座のひつじ年。
『よいこの日』って覚えてね」
とりあえず、スマホのメモに入力･･･
A「血液型は？」
大貴「A型」
A「やっぱり･･･そんな感じ
出身地は？」
大貴「千葉」
A「ふーん、そっか。
お兄さんもお医者さん？」
大貴「そう･･･
兄貴もうちの病院じゃないとこで修行中」
A「すごいな、医者家系･･･
身長は？」
大貴「え？なんでそんな質問すんの」
A「基本の情報を」
大貴「164.5」
A「可愛い」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年10月20日 20時
