検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:201,045 hit

42 Daiki ページ42

Daiki




ダイキ「ゆうや!ゆうや、だっこ!

  だっこして!」





ダイキくんは、ジュースを右腕で抱えて、空いている左手を大きく伸ばした。


かなり慣れてるその仕草。

ユウヤと呼ばれたその男の人に、かなりなついていた。





雄也「おっ、ダイキ、お利口にしてたか!」




ダイキくんをヒョイッと持ち上げ、右腕だけで抱っこした。




ダイキ「ねえ、あけて!ジューチュ、あけて!」




そして、ダイキくんのお尻を支えている腕も使いながら、ペットボトルのキャップを開けた。




雄也「珍しいじゃん、ジュース買ってもらうなんて」




ダイキ「せんせーにかってもらった」





やっと、俺に視線が送られた。


それなのに、ダイキくんが上手く飲めずに、抱っこされた腕の中で、こぼしてしまい、Aも慌てていた。


一度、下に降ろされて、雄也さんの濡れた服を、Aがタオルで拭いている姿に、嫉妬した。


久しぶりに誰かに嫉妬して、改めて、Aへ気持ちを確認出来た。






A「ダイキ!ちょっと!どこ行くの!」





一瞬の間に、またダイキくんは走り出した。

それを、Aは、追いかけて行った。



気まずい・・・この雄也さんと言う人と二人とか、気まずすぎる。

そう思ってるのは、俺だけで。

俺のこの格好を見たら、誰もがそう呼び、ニコニコと話しかけてきた。





雄也「先生、すみません。落ち着きなくて。

  ダイキの先生なんですよね」





大貴「いえ、ダイキくんの担当医ではないんですが」





雄也「あ、すみません。

  じゃあAの先生か」





大貴「いえ、違うんですが・・・

  Aさん、どこか悪いんですか?」





雄也「いや、ダイキここで産んだから、その先生かと思って」




両方違うと言った俺を、不審に思ったようで、俺の胸に下がっているICカードの名札に視線が送られた。


険しい顔で考えている。


俺的には、俺が誰かより、雄也さんが何者なのかっていう方が聞きたくて。






大貴「あのー、雄也さんって、Aさんの旦那さんとか彼氏さんですか?」






この質問に対しての答えを、聞くのが怖かった。


それなのに、顔の前で両手をパンパンと叩きながら大笑いしだした。






雄也「ちょっと、先生、やめてよ!

  あんなおばさんの彼氏とか、ぜってーやだわ」





その答えに、ムカッとして、右手に力が入っていた。




43 Daiki→←41 Daiki



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (263 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
705人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP , Daiki
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やまぱん | 作成日時:2017年10月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。