月アカリ蒼い恋 3（Daiki.A) (ページ36)

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Daiki

また、Aからの手紙を、封筒から出した。

なんでダメだったのか、もう一回見直すために。

年齢の事？

バツイチだから？

そんな事、気にすんなって言ったのに、聞いてなかったのかよ。

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俺の、このモヤモヤした気持ち・・・どうしてくれんだよ！

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今は、昼間だし雨が降ってるから、白い月なんて見えない。

グレーの空が窓いっぱいに広がって、俺の気持ちと同じだよ。

このスッキリしない気持ちを、どうする事も出来ず。

うちのどこを見ても、Aを思い出すわけで。

胸の奥がギュンッて痛くて、苦しくなってきた。

グレーな気持ち以外にも、涙もやまないから、疲れてきて。

ちょっと横になろうと、寝室に移動した。

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クリスマスの日から、モンステラのモンちゃんには、赤いリボンが結ばれっぱなしで。

やっぱ、しおりのリボンはこれと同じだってわかって。

この赤いリボンには、Aの「好き」って気持ちが結ばれてんの？

それだったら、もういらない！って思って。

子供のようにヒックヒックとしゃくりあげながら、一つずつリボンを外していった。

ホント、うぜー。

マジ、むかつくし。

「好き」「好き」言っていなくなるとか、バカにすんじゃねえよ！！

大っ嫌い！大っ嫌い！大っ嫌い！大っ嫌い！大っ嫌い！大っ嫌い！大っ嫌い！大っ嫌い！大っ嫌い！大っ嫌い！

大っっっっ嫌い！！！

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外したリボンを、ゴミ箱に投げ捨てた。

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会いたい・・・

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好き・・・・

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「嫌い」という言葉で、俺の気持ちを殺したつもりが。

行き場を失った「好き」が、簡単に俺の口から出てきた・・・

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ベッドに寝転がり、大の字になった。

目が開かなくなってきて、それに逆らわず、まぶたを閉じた。

心の中で「Aの夢を、見ませんように」って神様にお願いして。

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突然Aがいなくなった12/25と一緒・・・

このまま、永遠に目が覚めなければいいのに・・・

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次に目が覚めたのは、窓の外が真っ黒な時間だった。

まだ雨がシトシトと降っていた。

もうAの事は忘れる事にした。

デスクに行き、さっきのしおりと手紙をゴミ箱に捨てた。

これでいいんだよね。

これが俺の出来る事・・・・だよね。

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