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Daiki
大晦日が日曜日で、家事代行があったんだけど、やっぱり違う人が来る事になっていた。
うちの電話の留守電に事前に入っていて、それを聞いた時、またいなくなったんだという事実を受け入れなくてはいけなかった。
俺は仕事でいなかったけど、前の人が来てくれる事になったみたい。
Aが来る前のように、ちゃんとやってくれてるから問題ないんだけど、Aから引き継いだのか、麦茶が作ってあった。
俺は大晦日は当直だったから、それを確認したのは元旦の夜で。
恐る恐る飲んでみたけど、やっぱ何か違うんだよな。
Aが作った方が、断然美味い!
これは、ひいきなのかもしれないけど・・・
A が置いて行った、最後のメッセージの、お正月のお飾りを、元旦の夜に飾ってみた。
こんな不規則な生活じゃ、やっぱ、Aは嫌だったのかなって。
それでも、その飾りを見て、やっとお正月を実感して、久しぶりに笑みを浮かべていた。
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時間があえば、定食屋にも行ってる。
相変わらず、トモさんは来てないそうで。
他の常連さんも、Aとどっかに行ったんだななんて言っている。
二人とも独身なんだし、内緒で行く必要あんのかよ!って俺は心の中で反発してたけど、やっぱり内緒の原因は俺なのか・・・って、嫌な方に考えてもいる。
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女将さんが、Aの事務の方の会社の名前を思い出してくれてて、早速、電話をしてみたけれど、このご時世、教えてもらえなかった。
「個人情報ですので、お教えいたしかねます」
だって!
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そんな感じで、あれから一カ月たった。
何を一番考えるかって、ちゃんと月のものが来るような女性だったら、すでに妊娠したかどうかは、わかってるはずで・・・
Aは、どうしてるのか気になっていた。
排卵日の二週間後に、次回の月のものが来るはずで、あれが17日だったから、妊娠してなかったら31日に来てるはず。
今日は、1月25日だから、妊娠8週で妊娠3ヶ月になる頃・・・
そろそろつわりも、ひどくなってくると思うから、心配で。
もし、仕事をしてるんだったら、大丈夫だろうか・・・
ちゃんと病院に行ってるんだろうか、栄養はつけてるだろうか、そんな事ばかり考えて、やっぱり忘れられずにいた。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年10月20日 20時