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Daiki



少し寝ぼけた、甘ったるい声で言われると、何か照れる。

 



大貴『ちょっと待って・・

  一回切るね』




一人で自撮りとか、誰にも見られたくないやつで。

お弁当を胸のとこら辺で持って、カメラに視線を送らず、一枚撮って送った。





すぐにAから電話がかかってきて、なんか興奮してる。




A『大ちゃんの、そのお仕事の・・・白衣じゃないから何て言うの?』




大貴『あぁ、これ?スクラブ・・・』




A『へー、スクラブか。

  その姿見るの初めてだから、なんか感動する。

  やっぱ、カッコいいね』





大貴『別に、カッコよくねえし』





A『ふふっ、そうだね。

  何着ててもカッコいいか!』






大貴『ねえ、一人で淋しい?』





A『残念ながら、いつも一人だから淋しくないよ。

  あ、でもね、広過ぎて不安』





大貴『そっか・・不安って言われると、心配だな』





A『あぁ、大丈夫だよ。

  一人なんだけど、大ちゃんがいるみたいな、不思議な感じするし』





大貴『俺の魂が、そっちに行ってるのかもよ』





A『ちょっとやめてよ!怖いよ・・』





大貴『ウソウソ、冗談だって。

  あっ、メシ急いで食って、仕事戻んねえと』






A『ごめんね、貴重な時間を』





大貴『出掛けたかったら、出掛けていいんだかんな』





A『食料は買い込んだし、寒いし、街の中はクリスマスで一人じゃ淋しいから、ここにいるよ!』





大貴『そっか・・・また、連絡するわ。

  Aも写真送ってね!』






A『うん、お仕事、頑張ってね』





大貴『おぉ、じゃあな』








年上のお姉さんは、俺を困らせるような事は絶対言わない。




会いたい・・・




そばにいて・・・




仕事、そんなに忙しいの?




つまんない・・・











そんな事ばっか言う女は、面倒だって思ってたけど。



あまりにも言われないと、やっぱり俺の事は、そんな好きじゃねえのかなって思ったり。



俺には、甘えてくんないんだなって思うと、寂しい・・・










トモさんには、甘えたりしてんのかな。










そんな気持ちを消したくて、ロコモコ丼を、かき込んだ。



みそ汁が熱いのを忘れてて、めちゃくちゃ焦ったけど、そんな事も嬉しかったりする。






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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年10月20日 20時

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