月アカリ蒼い恋 3（Daiki.A) (ページ13)

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A「だいたい、子供の顔、どんな顔よ」

大貴「あっ・・・俺の小さい頃の顔を想像してた」

A「ふふっ、男の子の顔かー。

　でも、大ちゃんの子供の頃って、可愛かっただろうね」

大貴「幼稚園の先生の胸、揉んでた」

A「その遺伝子、いらない！

　やっぱ、トモにお願いするべきだった」

大貴「ぜってーその名前、出すな！」

急に立ち上がり、テーブルに手をついて前のめりで怒ってる。

A「あの、この前いた女の子・・・

　『大貴のパンツって派手だよねー』って言ってた。

　どお？似てた？」

大貴「なあ、その話は忘れて欲しい・・・

　ホントに申し訳なかったと思ってる。

　似てねえよ。

　 Aの方が、全然可愛いし、魅力的だし」

A「時間がかかると思う・・

　元旦那の時もそうだったけど。

　そんなにすぐには忘れられないよ。

　私なんて、全然、魅力的じゃないし、いつも誰かに負けてる・・・」

大貴「少なくても、俺はAが一番だから。

　誰にも、負けてねえから」

得意の、口をとがらせて、怒ってる。

大貴「ほら、そろそろ向こう行くぞ」

いよいよか・・・

いよいよその時が来たのか・・・

自分で誘っといて、こんな事思うの変だけど。

やっぱり緊張する。

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大ちゃんは、窓際の星のライトとクリスマスツリーのライトを消した。

自分のスマホを持ち、私の腕を引っ張り椅子から立ち上がらせた。

そして、指と指をつなぎ、寝室に向かおうとした時、思い出した事があった。

A「大ちゃん、ちょっと待って」

キッチンに一緒に入り、冷蔵庫からさっき飲みかけていたスパークリングワインを出した。

大貴「どうした？そんなの出して」

シャンパングラスにそれを注いで、大ちゃんに差し出した。

A「飲んで！なんかあった時に、言い訳にして欲しい」

大貴「やめろ！そんなのいらねえし」

仕方なく自分の口に含んで、大ちゃんの腕を引っ張り、強引に唇と唇を合わせた。

私が何をしだしたのか分かったみたいで、きっと仕方なくだと思うけど、唇を開き、口移しでワインを受け入れてくれた。

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