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山田「マジで?!ダメって言わねえの?」




A「うん・・・・高校卒業したから、いいかなって」




山田「ヤッタ!すげー嬉しい!

  あーやべー!興奮してきたー!」




握ったこぶしを手前に引き、かなり喜んでいる。

校門の辺りで、女の子達が見てるの、知ってるのかな・・・



その興奮具合が恥ずかしくて、下を向いてたら、フワッと抱きしめられて、おでこにチュッと唇が当たった。


女の子達の悲鳴も同時に聞こえて、私も少しパニック状態。




A「え・・・」




山田「じゃあ、明日行こう!

  実は、保養所を一部屋押さえてあるんだ。

  あー、もっと素敵なホテルとかが良かったよね」





A「ううん、保養所で十分だよ」





「涼介!行くぞ!」




また、男の子達に呼ばれた。




山田「あ、すぐ行く!」




こっちに体を向き直し、




山田「じゃあ、明日迎えに行くから」




A「うん・・・あ、あのこれ、今日じゃなくてもよかったんだけど・・・」




山田「ん?・・・鍵?」




A「うちの、合鍵・・・」




山田「え?俺にくれるの?」




A「うん・・・」




山田「やべー、嬉しい!」




再び、涼介の腕が背中から腰に回って、おでこに唇がくっついた気がする。




山田「わざわざ来てくれて、ありがとう。

  また、明日ね・・・」





A「うん、楽しみにしてる」










山田「待てよ!」




涼介は友達の方に、走り出した。

一回振り返って、私に手を振った。








偶然吹いた春の風が、私の髪をなびかせた。

その髪を耳にかけ直した時に、涼介からもらったリボンの形のピアスのキャッチを触った。

いつでも、涼介を感じてる・・・




学校の塀沿いに並ぶ桜の木は、まだまだツボミも硬そうで、春を告げるのはまだのようだけど。

片手に持っている、色とりどりのお花からは、甘い可愛い香りが、春を感じさせる。




私と涼介が迎える春は、どんな春になるだろう。








キラキラときらめいた、そんな未来を一緒に歩いていこうね。









大好きだよ、涼介・・・・


















【完】








作者より、お礼・・→←47



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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年9月13日 23時

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