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山田「いよいよ、明日なんだね」




A「うん、明日、落ち着いたら新しいとこから連絡するね。

  涼介も、順調なんだね、やっぱすごい」





山田「まあ、普通だろ。仲間も、みんな順調だぜ」





A「そっか、私はひどかったから」




山田「想像できる。



  手伝ってあげられなくて、ごめん。

  怪我しないで、引越してね」




A「うん、おやすみなさい」



山田「おやすみ・・・」














引越は平日の方が少し安いから、4日の金曜日にして、土日で荷物の整理や近所の探索をしていた。


涼介も、この日曜日で教習所の卒業検定に合格して、久しぶりに自宅に帰ってきたと連絡があった。




山田「ホントは、早く会いたいんだけど、明日学校終わったら、みんなで試験場行ってくるから、ゴメン!!」




A「うん、いいよ。頑張ってね!」



受験の時と違って、気軽に頑張ってと言えるようになった。












そして、翌日、免許証の写真が送られてきて・・・



山田「ごめん、明日はサッカー部で送別会があるんだ。

  だから、会えないんだけど、ホントごめん!」




A「ううん、お友達とも会えなくなるんだし、楽しんできて」










翌日、送別会が終わったと電話がかかってきて・・・



山田「ねえ、明日、時間あるかな・・・」




A「明日って卒業式だよね」




山田「そう、12時くらいには終わるから、学校の前に来て欲しいんだけど」




A「え?学校に?保護者の代わりじゃないよね」




山田「ちげーわ。多分、親父が来るから」





A「で、私も行った方がいいの?」




山田「うん。早く会いたいから。

  午後はさ、みんなでお別れ会なんだ。

  だから、会える時間がそこしかなくて、ごめん!!」





A「わかった。

  私も、お土産渡したいと思ってるし、着いたら連絡する」





高校生って、こんなに忙しかったかな。

涼介が人気者なの?



卒業式か・・・少しちゃんとした格好で行かないとな。

就職の為に、新調したスーツも増えたクローゼットを開き、久しぶりに会う彼を想い、何を着て行こうか、ワクワクしながら洋服を選んだ。























A『着いたよ!』





相変わらず平成学園の校舎はキレイで近代的で。


校門の脇には、「高等部 卒業式」という大きな看板が立っている。





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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年9月13日 23時

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