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A「えー!いつも行ってるの?」





山田「いや、小さい時は、坂本に連れて行ってもらってたんだけど、最近は行ってない。

  俺さ、地元に友達いないじゃん。

  幼稚園の時から、平成学園なわけだから。

  だからって、学校の友達も、色んなとこから来てるから遠くて。

  わざわざ来てもらうような、大きなお祭りでもねえし」





A「で?彼女が出来ると、誘ってるって感じ?」




山田「ち、ちげーわ。

  嫌なら、違う事考えっけど」





A「いいよ、私も大学生になってから、お祭りとか行ってないし」





山田「マジで?いい?

  あぁーそれから、誕生日プレゼント何が欲しい?」





A「んー、あんず飴!

  あの、水あめで手がベタベタになっちゃうけど、好きなんだよねー」




山田「真面目に答えろ。

  また、いらないとか言うなよ」




A「涼介がくれる物なら、何でも嬉しいから」




山田「でさー、その日は泊まれない?」




A「え?!その日は、涼介んちの近くまで行くんだから、うちに泊まるのは遠いけど。

  次の日、学校だし」





山田「じゃあ、土曜日の模試が終わったら、行ってもいい?」





A「そんな事より、もしかして涼介んちに行く事になる?

  なんか、緊張してきたんだけど・・・」





山田「話し、はぐらかすな!

  別に、うちは家族が帰ってくるのが遅いし、まあ人は色々いるんだけど、良かったら上がってもらってもいいよ」




A「うん、考えとく」




山田「じゃあ、土曜日は行くかんな!

  俺が、夕飯作ってやるよ!」




A「それは、楽しみなんだけど。

  でも・・・」




山田「最後にAんちに泊まったのって、夏休み?

  もう、一カ月半たつし、いいでしょ?」




A「ちゃんと、勉強する?

  私も、卒論少し進めたいし」





山田「もちろん、勉強するから。

  お祭りも、夕方だし、ちゃんと日中は勉強するから」





A「なんか、お母さんにお願いしてるみたいで、嫌だね」





山田「お母さんじゃ、ねえかんな!」





A「わかってるって」




いつもより、ちょっと長く話し込んじゃった。

なんだかんだ言って、ずっと側にいたいのは、私だって一緒だから。

最初から「いいよ!」って言ってあげたいのに、それが出来ないんだ。




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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年9月13日 23時

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