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山田「バカとか言って、ごめん。
結構ちゃんと悩んで選んだから、受け取って欲しいんだけど」
A「うん・・・・」
目の前に差し出された水色の紙袋から、白いリボンがかかった小さな水色の箱を出した。
山田「メリークリスマスと就職祝い」
A「ありがとう・・・」
この外側の箱だけだって十分可愛いのに、中から出てきたものは、シルバーで出来ている、リボンの形の可愛いピアスだった。
A「あっ、可愛い・・・」
山田「Aって、そんなイメージ」
リボンって言っても、蝶々結びの形になっていて、華奢なイメージ。
もうね、諦めてね、いただくことにする。
涼介のプライドだってあるんだろうし。
私が手のひらの上で、コロコロと眺めてたら、「つけてみてよ」と言われたので、勉強机の上にある鏡を見ながら、今ついてるピアスを外し、可愛いリボンのピアスをつけてみた。
立ったまま、座っている涼介に「どお?」って聞いてみると、
山田「やっぱ、可愛い」
A「ありがと」
私の手を引っ張り、隣に座らされた。
山田「俺の家の事で、嫌な思いさせてんなら謝る。ごめん。
でも、俺は俺だから・・・だから、家の事は色々考えないで欲しい。
俺、Aと付き合うようになって、色んな事教えてもらって、ホント楽しいんだ」
A「うん」
山田「一番感謝してる事が、ちょうど一周年を迎えたので、あぁ、正確には一日過ぎてるけど、今夜も一周年記念するでしょ?」
A「え?まあ、えっと・・・」
山田「じゃあ、お風呂先に入ってきて。
俺、もうちょっとだけやるから」
A「あの、涼介。
私からも、プレゼントあるんだけど」
山田「おっ!何だろ」
A「いや、私からのプレゼントは、ほんとたいしたもんじゃないんだけど。
えっと、これなんだけど」
山田「開けるね!」
そう言って、ちょっと雑にリボンをほどき、包装紙をはがした。
山田「ん?パジャマ?」
A「そう、私とお揃い」
後ろに隠していた、自分用のパジャマを出し見せた。
山田「Aのプレゼントは、同棲してるみたいな新婚夫婦みたいな、可愛いヤツだよな」
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年9月13日 23時