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涼介からLINEで塾が終わったと連絡があった。


偶然、バイトが休みで、準備出来て良かった。


18時頃、うちのチャイムが鳴った。



いつもの「俺・・・」って声が、カッコよくて好き。



鍵を開け、ドアを押すと、「よっ!」って言いながら入ってきた。




山田「飾ったの?ドア」




A「暗かったけど、見えた?」




山田「うん」





昨年のクリスマスにあげたグレーの手袋を、今年もしてくれてた。

それを玄関に置いてから、

受験生は、手洗いうがいをしっかりやらないとね。

ちゃんとやってて、偉い。




飲み物の準備をキッチンでしてる間に、涼介は部屋に入って「おー!」とか言っている。




飲み物を運ぶと、




山田「クリスマスっぽくなってる!」




A「ぽくね・・・涼介んちは、すごいクリスマスツリーが飾られてそう」





山田「どうだったかな?」






A「ひどっ」





山田「何?その飲み物」





A「涼介、イチゴが好きだから、イチゴのカクテルって言いたいとこだけど、炭酸水で割ってるんだ。

生のイチゴと砂糖をまぶして、電子レンジでチンして、簡単なシロップみたいなの作るのね。

それを炭酸水で割ってみた。

涼介が大人になったら、スパークリングワインで割りたいよね」





山田「もしかして、まだアロマキャンドル残ってた?」






A「そう、思い出した。

だけど、電気ついてたら意味無いよね

暗くなったらにしようか」




山田「そうだな。

貸してみ!」





いつだったかやってたみたいに、割り箸を使って、上手にキャンドルを消していた。




山田「すげー、テーブルも可愛い」




A「そうでもないから、恥ずかしいから始めよ!」




山田「おお」




「メリークリスマス!」




ピンク色に可愛く染まったイチゴソーダで乾杯をした。


甘いイチゴの味が、ショワショワと喉を弾いて、ハッピーな気持ちになった。




山田「やべー、これキレイだし上がるな!」




A「おかわりあるよ!あと、いつもの黒いのもある」




山田「やめろ、悪い飲み物みたいじゃねえか、コーラが」



A「嘘だよ、涼介の大好きだもんね?」






山田「料理も可愛い!」




A「これは、リースに見立てたサラダ。

ポテトサラダを土台にして、ベビーリーフとかブロッコリーで飾ったの」

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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年9月13日 23時

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