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A「うちでケーキ食べるくらいだよ」




山田「うん、一緒にいたいから、あのーいい?」





A「え・・・・・・」




私がすぐ断るから、最近ははっきり言わなくなってきた。




A「んー、受験生なのにそんな事してていいのかな」




山田「ちゃんと勉強するし、いいでしょ?」





A「うん・・・じゃあ・・・」





山田「よっしゃ!」





A「25日の土曜日でいいよね。

私の卒論がどうなるかわかんないし」





山田「いいよ!

冬期講習始まるから、直接塾行けるわ」






A「もうすぐだね・・・」





山田「なんだよ、急に」





A「涼介、頑張ってきたから、絶対受かって欲しい」




山田「まあな」





A「ごめん、もう少し勉強するのかな」





山田「うん・・・」





A「じゃあ、私も卒論頑張ろ」





山田「じゃあな」





A「うん、またね」





最近の電話は、なんかしっとりと終わる。

好きだよとか、そんな甘い言葉もない。




別に倦怠期ではないと思ってるけど。

勉強の邪魔にならないようにと思うと、なんか、なんかなんだよ。


週末、二週間に一回くらいは、気晴らしに映画を観たりもする。


一緒にカフェで勉強した後、うちで体を重ねることだってある。




部活ばっかりやってきた涼介が、やっと勉強の仕方が分かってきたみたいだから、

邪魔をしないように、やる気を切らさないように、私の出来る限りの手伝いをしてあげたい。



ただ、それだけ・・・

















何度かのチェック、書き直しを繰り返し、やっとOKが出た卒論・・・


提出期限の一日前に終わった。


涼介に「終わったよー」ってひと言だけ伝え、クリスマスパーティーの準備をする事にした。



まず、飾り付け・・・



小さなクリスマスツリーを出し、

100均で買ってきたリースを玄関ドアに飾り、

壁に貼れる飾り付けもして、

バレンタインの残りのアロマキャンドルも出して、

後は、緑と赤のランチョンマットを買ってきた。



とりあえず、ツリーのピカピカを点灯してみると、随分雰囲気が出る。




プレゼントも用意出来たし、チキンの下ごしらえもした。



明日、涼介が塾が終わってからだね。

楽しみ!








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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年9月13日 23時

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