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Tシャツとスウェットを着た涼介は、私がキッチンに並べた材料を運び出した。
A「ウインナー、コーン、ツナ、チーズ、キムチ・・・こんな感じなんだけど」
山田「いいんじゃね？どれも美味そう！」
うちに来て、初めて笑顔が見れた。
よかった・・・
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今日は、俺もやってみると言い出し、生地を流し込むところからやり始めた。
「ぅわっ！」とか「あー！」とか叫びながら、
具の組み合わせも悩んだリ、
ピックを持ち、上手にクルッと回せたり、
二人で、夢中になって、作っていた。
生地を全部使い切ったので、食べ始める事にした。
まあ、ちょこちょこ食べてたんだけど、たこ焼き器の電源を切ってね。
山田「就職決まったから、たこ焼き屋は、やらなくて済んだんだよね」
A「そうだね、めぐはまだ決まってないけどね」
山田「あー、俺はまだわかんねえかんな。
受験勉強一本になると、何か息苦しいわ」
今日の事、どう話そうか悩んでたけど、自分で遠い所から話し出した。
A「私、どれだけ役に立てるか分かんないけど、
色々、お手伝いさせてね」
山田「マジか？！
すげー嬉しい！
A「最後は、涼介次第なんだけどね」
山田「わかってますよー、A先生！」
A「かなりバカにされてるよね。
まあいいか。
行きたいオープンキャンパス、調べようね」
山田「わかってるって。
今日くらい、現実見たくねー」
A「ごめん・・・・」
ごめんの言い方・・・失敗した。
かなり、暗い感じに言ってしまった。
涼介は、お箸を置いて、こっちを見た。
山田「突然来ちゃって、ごめんな。
無性にAに会いたくてさ。
それに今日の事を、全部雨で流しちゃいたくて、
自転車かっ飛ばして、来ちゃったんだわ・・・」
A「うん・・・
私も、会いたかったから。
来てくれて、嬉しい」
山田「おぉ」
そう言って、残ってたたこ焼きを、全部食べてしまった。
山田「あー、食ったなー」
A「お腹いっぱいになったみたいで、よかった・・・」
片付ける為に、キッチンに運び出したら手伝ってくれて、
運び終わったら、急に後ろから抱きしめられた・・・
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年8月17日 0時
