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次の日の午前中、授業の合間にスマホが鳴った。
昨日面接をした、中小の人事部からだ。
なんと、内定を貰えた!
すごく嬉しくて、すぐに涼介とお母さんとめぐに連絡をした。
めぐとお母さんは、すぐに返事が来たけど、涼介は来なかった。
学校では、自由にスマホは使えないんだって言ってたから仕方ないけど、
一番に知らせたかった人だから・・・
やっと、夕方の部活への移動前の時間頃、連絡が来た。
それも、LINEで・・・
「おめでとう、ひと安心だね」
「俺も、頑張るわ!」
そんな一言だった。
昨日のあの感じだと、私までもプレッシャーを与えてしまったんじゃないかと、ちょっと不安になった。
まあ、私も、第一志望の連絡はまだだから、また、気持ちを引き締めた。
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翌、木曜日の塾終わり。
A「今週中に連絡あるって言われたから、明日だなー連絡あるの」
山田「だな。俺も、緊張してきた」
A「ふふっ、涼介は自分の緊張もまざってるんだと思うよ」
山田「まあな、そう思うわ。
あのさー、こんな事自分で言いたくねえけど、もう、ここからは『これで最後かも』って思ってて欲しいんだ」
A「うん・・・」
そう言うしかなかった。
涼介の覚悟を感じたから。
山田「初戦から、毎回見に来てくれて、ありがとな。
Aが見てくれてるって思うと、カッコつけだから、頑張れたよ」
A「うん・・・」
山田「取りあえず、後悔しないようにって事だけだな」
A「うん・・・」
その後交わしたキスは、全然甘くなかった。
きっと、そんな気持ちにはなれないんだろうって。
それで全然良かったし、強豪校のキャプテンの気持ちに、寄り添う事だけだった。
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翌朝は、必要以上に早く目が覚めた。
ムカムカして、ちょっと気持ち悪い・・・
授業も休みたいけど、そんな事じゃいけないと思って、頑張って仕度をした。
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お昼の時間になり、大学のカフェテラスで友達とお弁当を食べようとしたところ、電話が鳴った。
一度小さく咳払いをして、電話に出た。
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A「・・・・はい、ありがとうございます。
よろしくお願いします。
はい、失礼いたします」
嘘みたいなホントの話・・・
すぐに、涼介とお母さんとめぐに連絡をした。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年8月17日 0時