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A「そっか・・・そうだよね。

  涼介くんみたいにカッコいい人に、こんな年上とかないよね」





山田「いや、そういうんじゃねえけど・・・」





A「それに涼介くんち、お金持ちだし、不釣り合いだよね」





玄関のところで、そんな会話をしてたんだけど、

急に、私の洋服の袖をつかみ引っ張られ

さっきまでタコ焼きを焼いていた部屋まで来た。



そして、つかまれてた袖は離され、正面に立たれた。



私の顔をじーっと見ている。



そんな風に見つめられたら、恥かしくて正面を向けないよ。





山田「なあ、告白したの俺だし。

  うちの事は、関係ねえだろ」




やっぱり涼介くんの顔は見れず、


視線を、胸辺りに送っていた。





山田「ごめん・・・知念の事だよね。

  あいつ、俺の事を自分の事の様に心配してくれてさ。

  俺にお袋がいないせいなのかな。

  ちょっとひねくれてるとこ、あっから。

  でも、唯一、仲良しの幼馴染だから」






A「うん・・・わかった。

  知念くんとの関係は、わかったから。

  にしても、坂本さんといい、知念くんといい、

  心配してくれる人がいるって、いいね」






山田「まあな。

  感謝してる。



  でもさ、今は、俺の事をもっと心配して欲しい人がいるんだけど」







A「え・・・」






山田「心配っていうか・・・

  いつも、俺の事を考えてて欲しいっていうの?」






なんでだろう・・・



なんか恥ずかしくて、うつむいたままいたら、


急に、頭を傾けて、私の顔を覗き込んだ。





A「へっ!」





顔を傾けたまま、目を細め、、笑顔で白い歯を見せた。






山田「ねえ、聞いてる?」






そう言ったかと思ったら、私のほっぺを両手でつまみ、


正面に向かせた。





A「き、聞いてるよ。

  痛いから、離して!」






山田「じゃあ、ちゃんと言って!

  『涼介くんの事、いつも考えてるよ』って」





そう言い、ほっぺをつかんでる手を離した。





A「え?私?」





山田「そう!」





A「そういう事って、強制する事?」





山田「だって、初めてだよ。

  誰の目も、気にしなくていいの。


  やっと二人きりになれた・・・」





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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年6月22日 17時

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