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涼介くんとは、駅で別れた。
自宅アパートの湯船の中で、さっきあった事を思い出してみる。
高校生と付き合うなんて、あり得ないって思ってたのに・・・
「好き」だけど「愛してる」ではなかったのに・・・
すぐに返事をしなくても、良かったんじゃないか・・・
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思う事は色々あった。
でも、私が高校の時付き合ってた人は、突然告白され、なんとなく付き合い始めたけど、
私の事、とっても大切にしてくれて、楽しかった10代の思い出になっている。
それに、相手を「愛してる」って思うのって、体の関係があると出てくる言葉の気もする。
好きな人を、すべて受け入れてからだったような・・・
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涼介くんは、まあ、顔は申し分ないくらいイケメンで。
部活ではキャプテンを務めるほど、信頼と実績を得てるんだろうし、
笑顔が子犬みたいに可愛くて、ワシャワシャしたくなる。
言葉遣いは悪いけど、優しさはあふれている。
あとね、坂本さんに「よろしくお願いします」と言われてたのも気になっていた。
保育士さんになるっていう夢に向かうのも、お手伝いもしたかった。
芯がしっかりしていて、時に頼れる存在だったから。
年を気にせず、一緒にいられるかな・・・
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最後は、無理矢理、正当化してみたけど。
まあ、なんとかなるでしょ?!って思う事にした。
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お風呂から出て、早速LINEで連絡した。
A『今週の日曜日は部活ある?』
『お友達も一緒に、うちでタコパしない?』
すぐに既読になった。
山田『部活は休み』
『マジで?!』
『女の人の家に行くのなんて緊張するから、誰か連れてくわ!』
A『じゃあ、日曜日ね!』
『その前に、塾でね!』
『りょ』というスタンプが送られてきた。
こんな感じでいいのかな。
日曜日を楽しみにしつつ、
久しぶりに部屋に男の子を招くので、少し部屋を片付けた。
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日曜日。
涼介くんのサッカー部は、久しぶりのお休みらしい。
この前、負けちゃったからっぽいけど、ひと段落出来、ホッとしてるようだった。
塾から四つ目の最寄り駅で11:30に待ち合わせた。
改札を抜けると同時に私を見つけ、左の口角を上げ、ニコリと笑顔になった。
その後ろから、涼介くんより小さい男の子がついてきた。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年6月22日 17時