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A「だから、時々変な事言ってたの?」




有岡「へへ、やっぱ変だった?

  もうさ、俺一人で盛り上がってたのかも。


  独身最後って思ったら、その関係も悪くないよななんて思ったり。

  その反面、早く同じ姓を名乗りたいとも思ってるしさ。


  でも、やっぱり早く結婚したくて。

  色々焦っちゃった」



ちょっと大貴をからかう為に、『婚姻届』の真ん中両手で持ち、破るような真似をした。



A「大貴、まだ間に合うよ」



有岡「バカなの?本気でおこっかんな!」



A「ふふ、なら良かった」



有岡「まださー、ギリギリ独身のAと、色々喋っていたいけど、

  明日も予定がいっぱいあるから、そろそろ寝ようぜ。

  明日は、一番で役所にこれを出してー。

  まあ、休日だから、取りあえず出すだけなんだけど。

  で、役所の近くに、可愛いカフェがあったから、そこで朝ご飯食べよう。

  で、11時にはここに戻ってきて、次の予定をするから」




A「明日も、ここに泊まるの?」



有岡「あ、うん、そう」



A「そっか、荷物片付けないといけないなら、早く起きないとって思ったから」



有岡「あー、明日は、もう夫婦になってるんだ!

  それに、憧れの初夜!楽しみ過ぎる!」



A「今さらなんじゃないの?

  あ、そう言えば、さっきのヤツ…もしかしたら、初めての時の振り返りでしょうか」




有岡「そう!

  年上の女性を抱くのに、かっこつけてた俺…懐かしい?」



A「最近『来いよ』って言わなくなったなって、さっき思った。

  でも、途中で、ちょこちょこ違った気がするんだけど」



有岡「そうなんだよ。

  初めての時は、Aをいかせてあげられなかったじゃん。

  でも、昨日は、Aいっちゃってたなーって思ったから、セリフが変わっちゃった」




A「その言い方、なんか、いや」



有岡「いやって、しょうがねえじゃん。

  やっぱ、0.01は、Aもいいの?ねえ?」



A「もう寝るよ。

  AA・・・寝ます」



有岡「なんだよ『他人です!』みたいな言い方!」



婚姻届を二つ折りにして、テーブルの上に置き、その上に、指輪のケースをのせた。

ベッドで腕枕の準備を嬉しそうにしている彼氏。

そう、彼氏って呼ぶのも、あと数時間なんだね。




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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年5月21日 18時

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