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Daiki
月曜日の早朝に、うちを出るのは申し訳ないからって、
夕飯後、東京駅まで車で送って行った。
A「また二週間後だね。
この二週間を我慢したら、一週間後になって、
そして一緒にいられるんだね」
有岡「だから、忙しいだろうけど、頑張ろうな」
目をうるうるさせ、俺の事を少しだけ見上げる。
A「うん・・・」
左手の薬指の指輪を、手ごと包み、
言葉にしなかったけど
『俺達、夫婦だかんな』って気持ちを込めて握った。
真っ暗な車内で、そっと口づけをする。
お別れの口づけをするのも、これを含めてあと二回。
「ここでいい」というので、ロータリーで降ろした。
俺も車から降り、荷物を降ろし、
そのまま、Aが小さくなっていく方を見ていた。
キャリーケースを片手で引き、振り向いて、手を振る。
Aの背中を、こんな風に、いつも見守っていけたらいいなって思って。
車の中で「一番最後に、やっと一緒に仙台間の新幹線に乗れるね」って言ってて。
通い慣れた仙台、東京の往復を、二人でしめられるのは、やっぱり嬉しい。
Aは、音楽聞いたりしてるのかな…
寝てるの?それとも起きてる?
俺に会えるの、楽しみにしてる?
そして、帰りは淋しがってない??
俺の知らない姿・・・・見るの楽しみだな。
・
12/22の金曜日。
明日は、引越の準備を始めるので、早く起きる為に、
やる事は、チャッチャと終わらせ、眠りについた。
翌日、すでに片付けを始めているAがいて、
ダイニングテーブルには、おにぎりとフルーツが並んでいた。
A「大貴、おはよ。
朝ごはん、簡単でごめんね!」
有岡「うん、美味そうだよ。
もしかして、食っちゃった?」
A「うん、ごめんね。
今、お味噌汁、温め直すね」
昨日は、ちょっとお疲れ気味で気が付かなかったけど、リビングにも寝室にも、
段ボールが積まれていた。
A「はい、お待たせ!」
軽井沢のあの店で買ったお椀で、俺の好きな豆腐とワカメの味噌汁を出してくれた。
今日のおにぎりの具は、何かなー。
おっ!ソーセージじゃん!
いいね〜。
Aが、キッチンで作業をするのを横目に、
朝ご飯を、パクパク食べていたら、
A「大貴、ちょっと手伝って!」
と、声を掛けられた。
・
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年5月21日 18時