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Daiki




快速が止まる駅で、駅から徒歩10分。

駅近ではないけれど、遠くもない。




木造の新築で、Aの好きなカウンターキッチン。

寝室の収納も広めで、何と言っても浴槽が大き目。

家賃は、まあ想定内かな。




内見を終え、顔を見合わせ、ニコッと笑ったから、

ここに決めちゃおっかって合図。




これから、引越の時期になるし、早目に押さえておきたいよね。




早速、書類にサインをして、家探しが終了した。










遅めのランチをとりながら、



有岡「今日決まって、良かったよな」





A「ホント、ラッキーだよね」





有岡「次会うの、クリスマス頃だな

それまでに、なんかする事ある?」






A「特にないかな。

  家具とか、家電とか、取りあえず私が使ってるのでいいよね」




有岡「そうだな。

  俺が貯めた300万がどんどん減ってくし」






A「まあ、そういうもんだよね。

  さすがの私だって、結婚式代とか払ったから、節約してかないと。

  でも、ベッドがさ、あの大きなのに憧れるんだよね」






有岡「んーー、どうせくっついて寝てるんだから、とりあえずあれでいいよ。

  もし子供が出来たりしたら、色々変わってくだろうし。

  俺は、いいよ、あれで」






A「うん、わかった。

  あっ、それで提案があるんだけど」





有岡「何?」





A「まだまだお金もかかるし、クリスマスプレゼント、なしにしない?

  もちろん、クリスマスパーティーは、ささやかだけどして、

  昨日から始まったんだけど、宮城県では一番人気らしいイルミネーションがあるのね。

  そこに、大貴と行ってみたいの」





有岡「いいよ。

  仙台で、色んな事したな。

  いいトコだったよな」





A「うん・・・

  大貴が来てくれて、ホントに嬉しかった。

  一人で不安で不安で仕方なかったから」





有岡「じゃあ、なんで振ったんだよ!」





A「だって・・・」




有岡「ごめん、そうだよな。

  Aなりの、俺の為だったんだろ」





A「あと、引越の荷物詰めも手伝って!

  大貴の物で、いらないものとかないのかな?」




有岡「結構、俺の荷物も増えちゃったしな」





A「ねえ、引越の日は、手伝いに来てくれる?」




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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年5月21日 18時

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