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結婚式から二週間後の10/27の夜。
有岡「ただいまー」
A「おかえりなさい。お風呂出来てるよ」
いつものように、営業カバンを受け取った。
久しぶりに、こっちに来てくれたので、なんか新鮮な感じ。
いつもは寝室に入って、スーツを脱ぐんだけど、いきなりキッチンに入った。
A「なんか飲む？」
有岡「あーーー！
やっぱ、ダメだったかー」
カレンダーを見て、私の月の物の印を確認してたのか。
A「始まる、二週間くらい前からは安全日なんだね。
なんか、私もよくわかってない…」
有岡「ダメ！
ちゃんと勉強しといて！
で、妊娠しやすい日は、印付けといてよ」
ちょっと口をとがらせたまま、寝室でスーツを脱ぎ始めた。
A「わかったけど・・・そんなに、まだいいでしょ？」
有岡「俺に問題がある場合もあるし、俺だって心配なんだって」
A「そうなんだ。大貴、子供、そんなに欲しいの？」
有岡「そりゃーAとの子は、絶対欲しいだろ」
A「まあ、そうだね」
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一緒に湯船につかり、二週間ぶりのキスをする。
毎日電話をしてるとはいえ、やっぱり顔を見たいからね。
A「ねえ、指輪…外す事ある？」
有岡「ないけど？
Aは、外しちゃってんの？」
A「いや・・・たまに疲れて、むくんでる時は、寝る時に外しちゃう。
でも、家から出る時は、絶対してるかな。
大貴をそばに感じたいし・・・」
有岡「当たりめえだって。
ちゃんと、付けとけよ」
A「大貴はさ、ファンの女の子の為に『結婚してますんで！』って印しとかないとね」
ちょっと意地悪を言ってみた。
有岡「そんなの、いるかよ」
この前の、総務課の同期の話したけど、「へー」って簡単に流されたもんね。
あんまり信じてないのかな？
ま、いっか！
脱衣所は、もう寒くなってきたので、先週から、大貴と一緒に買いに行ったストーブを着けだした。
また冬が来るんだなって思うけど。
二年前までは、冬の寒さと、クリスマスの寂しさと、バレンタインの暇さで、
辛い思い出しかなかったな。
急に、そんな昔の事を思い出した。
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いつものように、ドライヤーをしあって、私が片付けている時に
営業カバンから、何やら出してきた。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年5月21日 18時
