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Daiki


父「有岡くん、Aと三つ違うんだってな。

  若い女の子の方が、いいだろ。

  ピチピチして、可愛いだろ

  俺だったら、若い方がいいけどな」




母「ちょっと・・・お父さん!」




父が言う事がストレート過ぎて、大貴は許してもらえないんじゃないかって思った。






有岡「いえ・・・俺は年上のAさんの方がいいです。

  落ち着いてますし、仕事面も、日々の生活も、安心感があって、とっても心地いいです。

  それに、男の俺がこんな事言っちゃいけないんでしょうけど、

  包んでくれるところが、癒されます。

  純粋な所もあり、いつも俺の事を考えてくれて、可愛らしくて好きです。」





父「そうか・・・」





妹「何、お父さん、もったいぶってんのよ!

  昨日の打ち合わせと、違うじゃん!

  もうすぐ30になる人を、貰ってくれるって言うんだからさ」






母「お母さんは、賛成よ。

  可愛らしくて、いい子そう。

  誰かさんの彼氏なんて、ちゃんと挨拶に来なかったじゃない」





妹「いいじゃん、別にさ。

  うちのは職人だから、ビジネスマンとは違うのよ」





ん、ん・・・・





お父さんは、また咳払いをした。

きっと、女三人に囲まれて、いつもこんな風に押されちゃってるのが、すぐに想像できた。








父「Aは、真面目過ぎる所があるし、一回言いだしたら、絶対曲げないし、

  頑固で、ちょっと面倒だけど、それでも大丈夫かな?


  私達にとっての、初めての子で、大切に大切に育ててきたから、

  これからもずっと、大切にして欲しい。


  ふつつかな娘ですが、どうかよろしくお願いします」





お父さんが頭を下げた。





慌てて「よろしくお願いします」と言いながら、頭を下げた。





母「有岡くん、Aの事よろしくね。

  まあ座布団に座って、何もないけど、どうぞ・・・」





もう一度、勧められたので「失礼します」と言い、座布団に座った。


そして、少し冷めたお茶で、カラッカラの口を潤した。




Aも、俺を見て、ニコッて笑ってくれて、少し緊張がほぐれた。




Aに「足、崩して」と言ってもらったので、「失礼します」と告げ、あぐらをかいた。






そこからは、お母さんと妹さん中心に、質問攻めだった。






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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年4月13日 1時

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