検索窓
今日:25 hit、昨日:1 hit、合計:328,179 hit

8 ページ8






有岡「うん・・・・でもさ、したくなっちゃった。

  今日は記念日だし、やっぱり一緒にいたい」




急に子供みたいな事を言いだした。

私は、慌てて、大貴の口をティッシュで拭いた。

そして、悲しそうな顔をする子犬に言った。




A「わかった・・・・今日はうちに泊まらないで、帰ろっか。

  それでいい?」




こんなに必要とされて・・・

あんな目で訴えられたら、そう言うしかなかった。




有岡「マジで?!いいの?!」



A「うん・・・・いいよ」




有岡「すげー嬉しい。

  じゃあ、出発しよっか!」




とっても元気になって、シートベルトを思いっきり引っ張り、カチャンッと装着した。



私もシートベルトを着け、運転に集中しだした大貴の横顔を確認してから、自分も口紅を付け直した。





車で40分くらいで、私の実家に到着した。




A「車は、そこに停めて・・・

  お客さんが停めるとこだから」




有岡「やべえ、やっぱ緊張してきた!」




A「大丈夫だって、ぶつけないように気をつけてよ!」





家の中の影が、動き出したのがわかった。


きっと大貴も、バックミラーを見ているので、気が付いているだろう。




サイドブレーキを左足でギュッとかけ、エンジンを切った。

 


大貴は運転席から降り、癖である頭を振って前髪を直していた。




後部座席のドアをあけ、上着に腕を通し、紙袋を持った。




有岡「あっ、ごめん。扉あけてあげなくて・・・」




やっぱり緊張してる。




A「大丈夫だよ、一人で出来るから」




「うん」と言い、もう一度前髪を直すために、頭を振っていた。





A「こっち・・・」




私が先に歩き、玄関を開けた。





A「ただいまー」



有岡「こんにちは。お邪魔します!」





大貴も私に続き、声を出した。


奥から母と妹が出てきた。




母「いらっしゃいませ」




有岡「あ、あの、有岡大貴と申します。」




妹「あっ、お姉ちゃんの趣味・・・なんかわかってきたー」




A「いいでしょ、別に」




ヒールを脱ぎ、玄関をあがった。




母「有岡くんも、どうぞ」





有岡「はい、お邪魔します!」








仕事中の大貴を思い出した。


靴を脱ぐのに、少しもたついたのが、緊張を表していた。






9→←7



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (328 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
804人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 有岡大貴 , Daiki
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やまぱん | 作成日時:2017年4月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。