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顔を上げ、三人で見合って微笑みあっていたら、



有岡「ねえ、どっちがいいかな?」



さっきから手に持っていた二本のネクタイを、順番に首元に当てた。


一本はピンクで、ブラウンの小さなドット柄。

もう一本はピンクで、白、赤、紺の斜めストライプ柄。




有岡「せーのーでで、指さして!」




大貴母「え?!待って!うーん

Aちゃん、決まった?」




A「あ、はい」




有岡「じゃあ、せーのーで!」





有岡「おぉ、二人ともこっちか、じゃあこれな!」




お母さんも私も、ドット柄の方を指さしていた。


二人の意見が合ったので、大貴は嬉しそうだった。

私も、きっとお母さんもホッとしたと思う。

意見が別れたら、どうするつもりだったんだろ。



もしかして、二人とも同じ方を選ぶって自信があったのかな。





スルスルとネクタイを締め、スマホと財布を渡された。




有岡「持ってて」





バックを持たない時は、そうやって渡される。

特にスマホは、見られたくないものが無いみたいで、

パスワードは私の誕生日だとまで言っていた。



私も、見られても大丈夫だし、パスワードは設定していない。

大貴はね、お母さんに覗かれるのが、嫌なんだって。

なんか、可愛い。




上着と手土産らしき紙袋を持って、お母さんに「行ってきます」と告げた。





A「あ、あの・・・」





私は、ちゃんとはっきりさせておかないとって思う事を、聞こうか聞くまいか、ずっと悩んでいたけど、やっぱり、うちに行く前に聞いておくことにした。




有岡「何だよ、どうした」




A「あの・・・私は、大貴くんのお嫁さんとして認めていただいてるんでしょうか」




お母さんの目を見て、ちょっと早口に、ちょっと力が入ったまま、質問をした。




お母さんは、ニコッと微笑み、ゆっくり話し出した。




大貴母「大貴が連れて来た女の子の中で、一番好きよ。

  派手さはなくて、柔らかい女の子らしい、透き通った感じがいいな。

  背の低い女の子がいいって思ってたし。

  それにね、もし、私が反対したとしても、大貴は駆け落ちしてでも、

  Aちゃんと結婚すると思うから。

  大貴が大好きな人と一緒になれるなら、それでいいわ。

  しっかりしてるし、年上くらいでちょうどいいんじゃない。

  私の大切な息子を、もう悲しませないでね!」





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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年4月13日 1時

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