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仙台に帰る日。
東京駅まで大貴は送ってくれて、新幹線の改札口の外で、やっぱり抱きついた。
大貴の香りと温もりを、全身で感じ、思いっきり後ろ髪を引かれながら、一人改札を通過した。
一度振り返って手を振ったあとは、もう振り返らないって決めてたけど、ホーム行きのエスカレーターに乗る瞬間、目の端に大貴の姿が入ってきた。
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早く、こんな生活を終わらせたい・・・・
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大貴には言えないけど、本当にそう思う瞬間だった。
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二週間後の5/19。
そのまた二週間後の6/2。
いつものように、金曜日の夜に仙台に来てくれて、そしてまた月曜日の早朝に帰るという生活を送った。
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その間に、妹の結婚式を、東京で6/17の土曜日にやるから、大ちゃんも出席して欲しいと言われていた。
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妹の結婚相手、義弟は、パンを作る仕事をしていて、
なかなか私達サラリーマンとはタイミングが合わないから、
ご挨拶を兼ねて、結婚式に出てくれないかと言われたのだ。
結婚式と言っても、向こうのご両親が広島からと、横浜にお住いのお兄さん家族、
そして、うちの両親と私という、本当に家族だけで行う事になっていた。
妹「この前、お姉ちゃんは広島来れなかったしさ、
うちのが、大ちゃんに会ってみたいらしいのよ。
あのお姉ちゃんの彼氏って、どんなやつなんだよ!って言うから」
A「ちょっと『あの』ってどういう意味よ。
大貴はカッコよくて、ビックリすると思うよ」
妹「はいはいはい!
のろけ話は大丈夫なんでね。
ホテルで神前式やって、そのまま食事会って感じなの。
そこに泊まる?お部屋取っておくけど」
A「そうだね、お願いします」
妹「一応、ツインで取っておくね」
A「え・・・あぁ・・・そうね」
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何か、妹にそう言う事言われると、ちょっと恥ずかしい。
そんな訳で、また六月も東京に行く事になっていた。
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有岡「やべえ、緊張するんですけど」
A「大丈夫よ。大貴は、特に話す事もないから静かにしてれば。
でもさ、ごめんね。
まだ、家族でもないのに、面倒な事に付き合わせて」
有岡「いや、それはいいよ。
今後、家族になるんだからさ、認めてもらって嬉しいよ」
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年4月13日 1時