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高木「次の温泉、Aちゃんと離れちゃって、ごめんね。

  まあさ、ゆっくり日頃の疲れをとってよ。

  有岡の世話は、俺らがしとくからさ」






A「ふふっ、有岡くんの事、よろしくね。

  私の大切な・・・んー、大切な人だから」






自分で言ってて、恥かしくなったけど。





昨日までの、挨拶ごとの疲れを、ゆっくり取ろうかな。


仮住まいのお風呂は、狭いしね。





大貴は、男湯と女湯が分かれる、最後の最後まで私の手を握っていた。




有岡「A・・・後でね」




A「うん」




伊野尾「おいおい、永遠の別れじゃねえんだからさー。

  いくぞ!有岡」




伊野ちゃんに引っ張られ、男湯に入ってしまった。








ここは景色が雄大で、お風呂に入ってる事を忘れちゃうんだよね。





下の下着に指をかけ、片足を抜いた瞬間に「あっ!」と声が出そうな事が、目に入ってきた。



大貴は、今日の事、ちゃんと考えてあんな事言ったのかな・・・









「なあ、ここにシルシつけて・・・」







私は、何も考えずに・・・








「私にも、同じとこにつけて」




なんて言ってしまったけど、あの三人にからかわれてたら、どうしよう。




体を洗ってから、広い露天風呂に行くのも、タオルで隠すようにして移動した。

















約束の時間より、20分早く出てしまったので、外でソフトクリームを食べる事にした。



五人のグループラインには、すでに今日の写真がアルバムになってあがっていたので、

それを見ながら、待っていた。









伊野尾「いたいたいた!

  A!

  Aは、あんな事しちゃ駄目だろ」




男湯に入って行った時みたいに、大貴の腕をつかんだまま、そう言って近づいてきた。




A「え?何が?」






八乙女「いいじゃん、別に。

  本人に言う事じゃ、ねえだろうが」






大貴は、下を見て、ニコニコしている。



うっ!もしかして、あの事か・・・



ちょっと大貴!助けてよ!





心の中で、そう願ったのに、大貴の口から出たのは、信じられない言葉だった。





有岡「Aの独占欲なんだから、仕方ねえだろうが。

  俺の事、大好きなんだよな。

  『私にもつけて』って言うから、つけてやったよ」







 

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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年4月13日 1時

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